moana People vol.10
湘南で自分らしく輝いている方に、様々な活動のお話しとご自身が感じる湘南の魅力を伺っていく『moana People』。
第10回目はヨガ講師のMohini(モヒ二)さん。子育てとヨガの関係、ヨガを通じて今後行っていきたい活動などをお伺いしていきます。
Mohini(モヒ二)さん
藤沢市在住、二児の母。市内のスタジオを中心に湘南地域でヨガを伝えているヨギーニ。辻堂の『udaya yoga studio』、鵠沼海岸の『PAL-BALL CLASSIC』ではアーサナ(基本ポーズ)、呼吸法に哲学を織り交ぜながらのハタヨガのクラスを、鵠沼海岸の『SOULEGIT』では、月に一度のインストラクター養成講座を担当。
様々な出会いに導かれてヨガの世界へ
――ヨガを始めたきっかけは?
Mohini(モヒニ)さん:20代前半の頃、私は大手サロンでエステティシャンをしていました。エステの仕事って実はかなりの重労働。人をキレイにするのが仕事なので、自分も常にキレイでいなくてはいけないと言う暗黙のプレッシャーから、心身共に疲れ果てていました。そんな時にたまたま会社の近くにホットヨガスタジオがあり、興味本位で体験してみたところ、体が巡る感じがとても気持ち良く、ストレス発散にもなりました。これがヨガとの最初の出会いでした。
――「気持ちが良い」から始まったヨガを深く勉強し、教えるようになったのはなぜですか?
Mohiniさん:結婚を機に東京から主人が住んでいた藤沢市内に移り住み、当時鎌倉でヨガのクラスを開講していた、今の私の師匠である現在スペイン在住のEmma Chetna先生に出会いました。
先生との出会いは今まで受けたことの無い、また自分の価値観をひっくり返す出来事でした。何度かクラスに通うようになり、ある日Emma先生が、都内で活躍していた「Padmini先生のクラス受けてみたら?」と。私は勧められるがまま、東京に。Padmini先生はパリでファッションの仕事もしていたヨガの先生で、髪型、ファッション、教え方など彼女のスタイルすべてが私の“ツボ”で。
今でも私は月に一回、彼女達が立ち上げた中目黒にあるヨガスタジオ『FLOW ARTS Yoga』まで練習に通っています。
レッスンを続けていくうちにヨガの世界がもっと知りたくなり、ヨガ講師養成クラスのファーストを受講し始めたのですが、レッスン後のある日、先生に「Mohiniちゃん、養成クラスのセカンドはインドだけど行くよね?」と聞かれ「はい!」と即答。
しかし、当時私は結婚したばかりだったので、まずは主人を説得しなくてはいけませんでした。新婚で嫁にいきなり「インドに一ヶ月行きたい」なんて言われた夫は、とても驚いていましたよ(笑)。
インドでの一ヶ月は一生の思い出です。ヨガを通じて自分自身と深く向き合えたあの時間があったから、今の自分が在ると。無理を聞いて行かせてくれた夫に心から感謝しています。
私はヨガの先生になりたくて資格をとった訳ではなく、ヨガをもっと深く知るための手段の一つとして導かれるようにインドに行き、結果講師の資格を得ました。
しかしインドから帰国すると、不思議なことにいろいろな人から「ヨガを教えられる人を探しているんだけど、出来ない?」とお声掛けを頂いて。
運命の巡り合わせからヨガを教えるようになりましたが、人に何かを伝えるヨガ講師の仕事が“天職”だったと思います。
ヨガと子育てについて
――二人のお子さんの母であるMohiniさんですが、ヨガは子育てにも実践されていますか?
Mohiniさん:そうですね。ヨガってキレイにポーズをとる事よりも、教えを実践する事の方が大事だと私は思っています。ヨガの教えは様々ですが、例えば「良いものを食べる」、とか「身の回りを清潔に保つ」など、人としての基本もヨガの教えの一つ。これは子育てにおいても基本中の基本。
また、「怒らない」、「愚痴らない」などは子育てにおいての大きな課題かな。子育てって自分の思い通りに行かない事が多いじゃないですか?そうすると「叱る」のではなく、怒りたくもなる時もあります。そんな時は、まずはひと呼吸して、冷静になって考えるように努力しています。非暴力の精神は親が実践してこそ子供に教えられるもの。愚痴も度がすぎると言葉の暴力になりますからね。
母は自分が生んだ子ども達なので、彼らには無償の愛を注ぎます。しかし、子育てって良いなと思う反面、自分の時間を削って人に尽くすことなので、やはり大変だなと思う時も。でも、今まで自分ひとりの人生しか生きてこなかった私が人のために一生懸命になることを学び、子育てしていくうちに、人のために何かをやることの方が自分の幸せになることに気が付きました。
子育ての良い所、大変な所も全てが「ヨガ」なんだと日々痛感しています。
湘南での生活、将来の夢は?
――湘南での暮らしを選んだ理由は?
Mohiniさん:主人が結婚する前から藤沢に住んでいていたので何となく市内に住むことになったのですが、結婚する前に二人で話した時に「子育てを海の近くでしたい」というのが共通の夢でした。湘南の中でも藤沢市を選んだのは夫の通勤に便利だったから。子育て支援が充実していた事も決め手の一つでした。
――ヨガ講師としての今後の活動は?
Mohiniさん:生徒さんの心に寄り添い、その人が必要とするヨガを教える事ができる講師の育成をしていきたいと思っています。
妊娠・出産を経て仕事復帰した時に、今の私にできる事、やりたい事って何?と考えました。
生徒さんの中には、やはり子育ての悩みを抱えている方や赤ちゃんとの暮らしに疲れている人なども多くいらっしゃいます。
ヨガ教室を訪れる人にはそれぞれ通う理由があり、例えば健康のために体を動かしたい人もいれば、今の自分を内面から変えたい人もいる。だからヨガを教える講師は、生徒さんが何を求めているかを感じ取り、生徒さんに寄り添える講師であるべきだと。
最近、ヨガインストラクターのキラキラした部分がクローズアップされて、派手な部分に憧れを持ってインストラクターを目指す人が増えているように感じます。でもヨガは本来、そんなにキラキラしたものではありません。ヨガは人としての本質を教えるものです。
外見のキラキラよりも内面が美しく、生徒さんの心に寄り添ってヨガの精神を教えられるインストラクターを増やしていきたい…。それが今の自分にできる事だと思っています。
鵠沼海岸の『SOULEGIT』では、私が考えるインストラクターになる為に必要な要素をお教えしています。ヨガの世界をもっと深く知りたい方、インストラクターに興味のある方は『SOULEGIT』のページを覗いてみてくださいね。
――Mohiniさんの将来の夢は?
Mohiniさん:私自身の夢は特にありません。人はいつか死ぬものだから、長生きしたいとも思っていません。
ただ、次の世代を担う子ども達が幸せに暮らせることが私の夢かな。
良い人と結婚して、幸せな一生を送ってくれると嬉しいです。
今は自分のことより家族が大事。家族が幸せじゃないと、自分も幸せじゃないし、ヨガする意味がなくなります。子どもが笑顔だと、自分はもっと笑顔になれる。そう思える“自分”になれたのは家族のお陰。
これからもみんなに感謝しながら、家族で海のある湘南での生活を楽しみたいです。
MOHINI YOGA
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ライター:zion_mama
東京の某ラジオ局の広報職を経て、雑誌やフリーペーパーのライターに。鎌倉在住。音楽と美味しいごはんが大好き。子育て中のママ目線で、湘南の遊び方を提案していきます。