夏の鎌倉と言えば”海”ですが、せっかく夏に鎌倉まで来たのならば、やはり歴史あるお寺も巡ってパワーチャージしましょう!ママモアナは夏でも楽しめる観光スポット「”涼緑”の鎌倉を楽しめるお寺」をご紹介します。特に、お寺内に駐車場があるお寺をピックアップしました。
報国寺
報国寺のマイナスイオンたっぷりの竹林で癒される
「鎌倉の竹寺」の愛称で親しまれている報国寺。鎌倉駅からだとバスで10分程の場所ですが、お寺には参拝客用の駐車場も数台あります。
観光地を格付けるミシュラングリーンガイドにて三つ星を取得したことから外国人の観光客にも人気のお寺です。報国寺は1334年に足利尊氏の祖父、家時が創建した臨済宗のお寺です。室町時代には足利、上杉、両氏の菩提寺として栄えました。
山門を抜けてすぐ左側の庭園に佇む美しい仏像を眺めて本堂へと進みます。
本堂には南北朝期作の報国寺本尊、釈迦如来坐像(鎌倉市指定文化財)、川端康成が「山の音」 を執筆したといわれる小机が残されています(ともに非公開)。
禅寺として昭和34年より、一般の方も参加できる「日曜座禅会」を開催しています。(毎週日曜日の午前7時半から)
茅葺の鐘撞。
いざ竹の庭へ
ではいざ竹の庭へ。
拝観料として200円を納めします。そして庭園内にある茶席でお抹茶をいただきたければ、受付で抹茶券を500円で購入します。
約2千本以上の孟宗竹(もうそうちく)が天に向かって生い茂る壮観な庭は息を飲む美しさ。 竹の発するマイナスイオンが溢れた空間では、誰もが深呼吸したくなるはず。たとえ気温34度の日でも、どこからともなく、爽やかな涼しい風が吹いて来ます。
絶好のインスタスポットです!
竹林の奥にある休耕庵でお抹茶をいただきましょう。
席は2列あるのですが、出来ることならば最前列で竹をより間近で眺めたいですね。
こちらがお抹茶とお菓子のセット500円。お菓子は竹のかたちをした落雁(らくがん)でした。 心鎮めて一服を味わえば、いにしえの時にタイムトリップ。日常の忙しさをふっと忘れさせてくれる、そんな場所です。
休耕庵でお抹茶をいただきたい場合は受付が3時半までなので、お注意を。
庭園内の竹以外の見所
庭園内には湧水が流れています。
竹林の奥にある枯山水の庭園。禅寺特有の侘び寂びを見事に描いた美しい庭園を眺めていると心 が洗われます。
深緑の紅葉も綺麗です。
報告寺
住所 |
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〒248-0003 神奈川県鎌倉市浄明寺2-7-4 [Googleマップ] |
アクセス |
鎌倉駅から鎌倉霊園正面前太刀洗・金沢八景行き/ハイランド行きバスで12分 浄明寺下車徒歩3分 |
拝観時間 |
9:00〜16:00 |
拝観料 |
200円 竹の庭拝観料一律 |
定休日 |
12月29日~1月3日 |
駐車場 |
有り(参拝者無料) |
WEBサイト |
http://www.houkokuji.or.jp/ |
妙本寺
小高い丘の上にある鎌倉駅から徒歩圏内の妙本寺
鎌倉駅から歩いて10分ぐらいの場所にある妙本寺。駅からも近く参拝者用の駐車場もあるので、こちらもオススメのお寺です。
本堂へと続く方丈門。階段を上がると社務所があります。
緑のカーテンのお陰か敷地内に入った瞬間に空気が変わりとても涼しいです。山からも涼しい風 が吹いてきてとても心地良く、長い登り坂もさほど辛く感じません。
道の脇には湧き水が流れる小川があり、脇に生えるシダ植物も涼しげです。
まずは二天門の前でストップ。立派な龍の彫刻が施されたこの門の前で手を叩くと、反響する音が龍の鳴き声に聞こえるそうです。「これが龍の鳴き声なのか」と思いながら試してみてください!
こちらが立派な祖師堂。妙本寺は日蓮上人を開山に仰ぐ、日蓮宗最古の寺院です。開基は比企能 員の末子で順徳天皇に仕えた儒学者比企大学三郎能本です。この地は比企能員一族が住む谷戸(や と)であったところから「比企(ひきが)谷(やつ)」と呼ばれています。しかし、比企一族は建仁3年(1203年)に権力保持を目論む北条一族によって滅ぼされました。その争いを「比企の乱」といいます。
比企の乱の時にまだ幼少で京都にいただめ生き延びた能本が、鎌倉の町に立って生命がけの布教していた日蓮聖人に出会い、「わが一族の菩提を弔って下さるのは、このお聖人しかいない!」と決心し、自分の屋敷を日蓮聖人に献上したのが妙本寺の始まりと言われています。
祖師堂は北鎌倉の建長寺の仏殿と並ぶ、鎌倉最大級の木造建築。祖師堂の脇は自由に歩くことが できます。ここで深緑と静寂に包まれて、しばしの休息を。
日蓮上人像。立派な出で立ちと慈悲深いお顔に思わず手を合わせたくなります。こちらは桜の季節には絶好の桜スポットになります。春には桜、海棠、初夏には紫陽花、そして蛍が舞い、晩秋には楓や銀杏、紅葉と四季折々の草花 を愛でることができる駅からも近い穴場的なお寺です。
妙本寺
住所 |
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〒248-0007 鎌倉市大町1-15-1 [Googleマップ] |
アクセス |
鎌倉駅から徒歩8分 |
拝観時間 |
9:00〜16:00 |
拝観料 |
無料 |
定休日 |
無休 |
駐車場 |
有り(参拝者無料) |
WEBサイト |
http://www.myohonji.or.jp/ |
光明寺
光明寺で潮風を感じながらのんびりと参拝
材木座海岸から歩いてすぐの光明寺は、鎌倉駅から逗子駅行きのバスで10分程度の場所です。夏のこの時期は海水浴客で賑わう材木座エリアですが、このお寺はいつもと変わらぬ静寂に包まれています。
県指定の重要文化財、山門を抜けて本堂へ。
光明寺は鎌倉時代の寛元元年(1243年)に鎌倉幕府第四代の執権、北条経時公の帰依を受けて浄土宗三祖然阿良忠上人が開山。建長寺、円覚寺と並ぶ壮大な伽藍を誇る浄土宗の大本山です。鎌倉時代は関東における念仏道場の中心となり、江戸時代になると徳川家康や家綱の擁護を受け、学問と修業の中心として栄えました。
正面が本尊阿弥陀如来などが安置されている大殿です。現存する木造の古建築では鎌倉一の大堂 大堂で、お寺の”参拝の心得”にも、必ず阿弥陀如来様にお参りをするようにとあります。
山良忠上人尊像と歴代の法主(住職)を祀る御堂、開山堂。お堂の隣に生える椰子の木がなん とも海辺の街らしいです。
本殿でお参りを済ませて、隣の蓮池に向かいます。
海から吹く風が涼しく、とても心地が良い場所です。
池の向こうに見えるのが大聖閣で、お堂の二階には阿弥陀三尊が安置されており、回廊よりその尊顔を拝すことが出来ます。目の前に広がる蓮池の花が楽しめるのは夏のこの時期だけ。この日は白鷺が池の上を舞っていて、とても幻想的でした。
撮影は夕刻だったので蕾の蓮しか撮影できませんでした。開花時の蓮を眺めたければ早朝の訪問を。光明寺の春は桜の名所としても賑わいます。10月には十夜法要が毎年12~15日にかけて盛大に催され、夜店も出るので、大人から子どもまで楽しめます。
光明寺
住所 |
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〒248-0007 鎌倉市材木座6-17-19 [Googleマップ] |
アクセス |
鎌倉駅から小坪経由逗子駅行きバスで7分 |
拝観時間 |
6:00~17:00(10/15~3/31は7:00~16:00) |
拝観料 |
無料 |
定休日 |
無休 |
駐車場 |
有り(参拝者無料) |
WEBサイト |
http://komyoji-kamakura.or.jp/ |
夏の鎌倉を楽しもう!
海と山に囲まれた鎌倉の街には、夏でも涼しく感じるお寺が沢山あります。夏だからこそ味わえる”涼緑”の鎌倉を楽しんでみてください。
東京の某ラジオ局の広報職を経て、雑誌やフリーペーパーのライターに。鎌倉在住。音楽と美味しいごはんが大好き。子育て中のママ目線で、湘南の遊び方を提案していきます。