moana People vol.9 マドレボニータ認定産後セルフケアインストラクター 岡田令子さん

湘南で自分らしく輝いている方に、様々な活動のお話とご自身が感じる湘南の魅力を伺っていく『moana People』。
第9回目は、NPO法人マドレボニータ※認定産後セルフケアインストラクターとして活躍される岡田令子さん。鎌倉で4人の子どもを育てるかたわら、産後ママたちをサポートする岡田さんの活動内容や今後の展望についてお伺いしました。

岡田令子さん

岡田令子さん
2男2女の母。2002 年にブラジルで長男を出産後、ネットでマドレボニータの活動を知る。2006年に日本で長女を出産した際、マドレボニータの産後ケア教室に参加。その後インストラクター養成コースを経て、2008年にマドレボニータの認定産後セルケアフインストラクターに。2018年7月から産後ケア横浜教室を、翌年 5月から産後ケア鎌倉教室を開講。最新情報はHPをチェック。

※NPO法人マドレボニータとは
1998年吉岡マコさん創立。2008年NPO法人化。産前・産後の女性に向けた、心と身体のためのエクササイズやセルフケアの教室を全国で開講。その他、産後ケアの普及に向けて企業・自治体との連携の促進や、指導者の育成、産前・産後ケアの調査・研究・開発、産後ケアの啓発活動を行う。※マドレボニータとはスペイン語で「美しい母」の意。

孤独だったブラジルでの子育て。日本でのマドレボニータの活動が転機に

――岡田さんとマドレボニータとの出会いを教えてください。

岡田さん:27歳の時、妊娠中に夫と二人でブラジルへ。現地ではメイドさんもいるし、子育てだけなら何とかなると思っていたのですが、実際は出産後すごく大変で…。日本人がいなかったこともあり、とにかく孤独でした。子育てについて日本人と話がしたいと思いネットサーフィンをしていたところ、目に留まったのが NPO法人マドレボニータ代表吉岡マコによるマドレボニータの活動でした。

岡田令子さん

――マドレボニータの活動を知り、どう思われましたか?

岡田さん:ブラジルでは産後クラスを受講することができなかったのですが、活動自体に興味を持ち共感しました。それがちょうど吉岡が自分でやってきたプログラムや、自身のスピリットをまとめた冊子を発行しはじめた時で。これは「読んでみたい」と思い、ブラジルまで送ってもらったんです。それからブラジルで通信講座を受講しました。

産後ケアクラスを受けて、その必要性を自分自身で実感

――実際に産後ケアクラスを受講してどうでしたか?

岡田さん:2006年の第二子の出産直前に日本に帰国したので、長女の出産後初めてマドレボニータの産後ケアクラスを受講しました。やっぱりこれだと思いましたね。それまでは、マドレボニータの活動を芸能人を眺めるような感覚で遠くから見ているところがあったのですが、実際に参加してみてこれは必要であり、求められる理由がわかると体感しました。
それまではあこがれの気持ちが強かったのですが、受講してみて今度は教える人に自分がなりたいと。翌年からインストラクター養成講座をはじめ、2008年にマドレボニータ産後セルフケアインストラクターの認定を取得しました。

岡田令子さん

――産後ケアクラスに参加して、よかったこととは?

岡田さん:一番魅力的に感じたのは、自分自身をあきらめないという姿勢でしょうか。私自身「だいたいこんなもんでしょ」とその時の自分の思いに目を向けずに生きているところがあったのですが、マドレボニータの産後クラスではそれを見過ごさない。エクササイズひとつにとってもとても細かいんです。腕を曲げた時の手首の角度など、細かなところにまでこだわりがあって。精神的、心の深い部分まで届くプログラムがすごいなと思いました。母となり生きていく中で、何事もあきらめない姿勢を教わりましたね。

共感することを大切に、生徒さんが持つ力を引き出していきたい

――-岡田さんが教える産後ケアクラスの内容について教えください。

岡田さん:まずは一番大切な自己紹介から。お名前とお住まい、そして産後何か月かを話してもらいます。産後何カ月かが実はポイントで、つい赤ちゃんのことを話したくなりますが、産後何カ月という自分を主語にして話すことを大切にしています。
そしてボールエクササイズを約 50分。有酸素運動がベースですがすごく細かい動きにまでこだわって実践してもらうので、みなさんきついとおっしゃいます(笑)。その後はコミュニケーションを高めるワークをおこないます。二人組でお話したり、全員でシェアする時間をじっくり取ります。最後に家でできるセルフケアをお伝えして、合計 2 時間のクラスになります。4回で1クールになっており、各回内容を変えてお伝えしています。コースは1カ月で終了します。

クラスの様子

――レッスンで大切にしていることは?

岡田さん:生徒さんが感じたことを声に出して言葉にして欲しいので、自分ではなるべく話さないようにしています。話している人の言葉にひたすら耳を傾けることで、生徒さん自身が安心して自分の気持ちを見つめることができると思っています。皆さんが持っている力を“信じて呼び覚ます”という感じですかね。

子育てのモットーは、その子のすべてを受け入れること

――子育てで大切にしていることは

岡田さん:すべてにおいて共感し、受け入れることですね。子どもって何かに失敗してしまった時、自分を責めてしまうと次にトライすることが怖くなってしまう。そこから一歩前に進むためには、まずは今のその子自身を100%認めて受け入れてあげることが大切だと思っています。子育てって本当に終わりがなくて、高校 2 年生の長男でもまだまだかわいいし、いつまでも手がかかります(笑)。

――怒ってしまうことはないですか?

岡田さん:もちろん、人間なのであります。でも、自分が怒ることを客観視するようにしています。子どもを怒る前に、なぜイライラしているかを考え「それが自分の思い通りにならないからであればそれって自分のエゴだよね、怒る必要はないのでは?」といった具合に、自分を俯瞰して見るようにしています。

岡田令子さん

――マドレボニータでの経験が子育てにも生かされていますね

岡田さん:そうですね。相手に共感し受け入れることは、産後ケアと同じかもしれません。共感することで、次の力を出す勇気につながると思っています。
あとは、その時発した言葉が本当に心の中から発している言葉かを観察するようになりました。やたらと言動を観察するので、家族からしたら面倒くさいかもしれませんね(笑)。

海もあり山もある。湘南は遊ぶのに事欠かない場所

――鎌倉で暮らしてみてよかったことは?

岡田さん:遊びに事欠かなくなったことかな。夏休みや連休にわざわざどこかに出かけなくても、周りに遊ぶものがいっぱいあるんですよね。磯遊びや釣りが楽しめる海や、ハイキングや虫捕り、花摘みができる山もある。距離が近い分、すぐに遊びに行けることが魅力ですね。長期休暇が怖くなくなりました(笑)。

材木座海岸

――鎌倉でおすすめの場所は?

岡田さん:材木座海岸に行くことが多いですが、特に和賀江島がおすすめです。カニやタコやアワビなどの海洋生物の観察や、釣りが楽しめます。夫と長男は釣りが好きなので、葉山や江ノ島へよく出かけています。

マドレボニータを通じて産後ママたちの役に立ちたい

――岡田さんの今後の夢や展望を教えてください

岡田さん:地元鎌倉の地で産後のママたちが繋がりあい、助け合える場を作っていきたいなと。鎌倉市で実際に第四子を出産して思ったのですが、鎌倉市は子育てに関するサポート制度が整っていないんですよね。私自身は周りに知り合いがいたので助けてもらうことができたのですが、そうではない人は本当に大変だろうと。
例えばコミュニケーションが苦手な人は、周囲のサポートが受けられなくていいのかというと決してそうではない。個人の力量ではなく、全員のママが産後のサポートを保証されるべきだと思うんです。

クラスの様子

――産後ケアを必要としている人は多そうですよね。

岡田さん:そう思います。産後鬱や産後クライシス、産後の夫婦不仲そして虐待など、産後ケアはいろんなリスクを回避することができると思います。
特に母親の子どもに対する虐待については、コミュニティーがあって助け合える文化があったら、子どもの虐待を未然に防げたかもしれない。まず最初に救うべきだったのは、母親のほうではなかったのかと思うんです。

――岡田さんのマドレボニータへの想いとは?

岡田さん:女性が産後に適切なケアを受けることで、その後の人生において色々な可能性が広がると思っています。様々なステージに立つ女性たちを力づけていくことができるのが、産後ケアなのかなって。だからこの時期のこの仕事に、これからも携わっていきたいと思います。

生徒さんたち

――最後に産後ママたちへのメッセージをお願いします!

岡田さん:頭で色々考えてしまうより、まずは身体を動かすこと!赤ちゃんと一緒に身体を動かして、みんなでその時々の思いを分かち合っていけたらいいなと思います。産後はぜひ、マドレボニータの産後ケア教室にいらしてみてください。横浜・鎌倉、両教室でお待ちしております。

マドレボニータ産後ケア教室の詳細はこちらをご覧ください。

ライター:honobono
夫の転勤であこがれの地、湘南へ。茅ヶ崎在住。湘南の太陽をいっぱい浴びて、美白とは縁遠い生活を満喫中。湘南で子育てを楽しむヒントを、お母さん目線で提案していきます。

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