鵠沼海岸発、ハワイ発祥の『Hilo Homemade Ice Cream』人気の秘密は?

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鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』の店舗外観

ハワイ島ヒロから受け継がれてきた手作りのアイスクリーム

鵠沼海岸の人気アイスクリーム工房『Hilo Homemade Ice Cream(ヒロホームメイドアイスクリーム)』は、これまで週末を中心とした3日間のみの営業でしたが、5月下旬より、平日の月・火曜の営業を開始し、週5日間(水・木曜定休)工房直売をオープンしています。

鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』の店内オブジェ
鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』の店内オブジェ

ハワイ島のヒロで、日系アメリカ人が自宅のバックヤードで始めたアイスクリーム作りが『Hilo Homemade Ice Cream(ヒロホームメイドアイスクリーム)』の発祥となります。2代目になると、ヒロ唯一のビーチがあるケオカハに本店を構え、1997年、4代目のHondoさんの時代、将来、鵠沼の地で工房をオープンさせることになる永江さんと出会います。2号店をダウンタウンに設け、ロコはもちろん、観光客にも愛される店となり、Hondoさんの後継者として5代目となった永江さんは2005年に帰国を決意します。ハワイ島で別のアイスクリームメーカーを営むジョン・エドニーさんが6代目となり、現在、直営店舗自体はなくなりましたが、レストランやホテルへ卸され、ヒロの地で『Hilo Homemade Ice Cream』は今も生き続けています。

鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』のプレミアムミルク鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』のアイスクリーム

ヒロでHondoさんと出会った当時、永江さんはハワイ大学ヒロ校に通う留学生でした。ここでアイスクリーム作りのお手伝いを始めたことが『Hilo Homemade Ice Cream』に関わるきっかけとなりました。初代から続く、原材料や手づくりへのこだわりは現在も変わりません。

そのひとつが、卵を使用しないということです。卵アレルギーを持つ人たちにも安心して食べられるアイスクリームを、との初代の考え方が受け継がれています。主原料となる牛乳と生クリームは永江さんが厳選した北海道産のものです。人工のものを使わず、乳化剤も海草や天然油脂を使うことで素材本来のコクと旨みを楽しめます。

人工添加物を使用しないことで、保存期間が短かったり、溶けやすいという難点があります。しかし天然素材にこだわることで、食べた後に余計なものが口の中に残ることがありません。喉が渇くこともなく、すっきりとした味わい、濃厚でありながらも口溶けが良く、フレッシュな後味の秘密は、こういったこだわりにありそうです。

夏季限定・工房限定のアイスクリームを堪能

梅雨明け間際の6月下旬、鵠沼海岸の工房に伺いました。直売の店頭には定番フレーバーのアイスクリーム7種と期間限定、夏季限定、工房限定の7種、合計14種のアイスクリームがショーケースに並んでいます。

鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』のショーウィンドウ鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』の夏季限定「マンゴ」

今回、夏季限定の「マンゴ」と工房限定の「たそりあ農園のミントとチョコチップ」をいただきました。上の写真の「マンゴ」は違った種類の果肉をブレンドし、コクや香り、みずみずしさなど、それぞれの特徴を活かし、幅広い味わいが楽しめるアイスクリームです。シャーベットやかき氷とは違った、クリーミーでしっかりとしたコクが特徴の『Hilo Homemade Ice Cream』にマッチし、トロピカルさが際立つ夏の一品です。

「たそりあ農園のミントとチョコチップ」

こちらは工房限定「たそりあ農園のミントとチョコチップ」です。地元・藤沢のたそりあ農園で収穫されたミントを使用しています。無農薬で化学肥料を使っていないというミントの葉を工房で味見してみると、ハッカのようなしっかりとした清涼感が口の中に広がり、ちょっと驚くほどの爽やかさが感じられました。着色料を使っていないため、アイスクリームの色自体は白のままです。ベルギー産クーベルチュールのチョコチップとのハーモニーもバッチリ、こちらもこの夏おすすめの一品です。

「クインシーメロン」のメロン果肉

工房限定フレーバーとして、赤肉のメロンを使用した「クインシーメロン」も販売されています。ハワイアンムード漂う工房直売店内はガラス越しに製造の様子も見ることができ、もちろん作りたてのアイスクリームを楽しめるスペースも用意されています。

「マンゴ」と工房限定の「たそりあ農園のミントとチョコチップ

カップまたはコーンで提供されるアイスクリームは全フレーバー、シングルが440円、ダブルが680円、テイクアウトもOKです。

鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』のテラス席

ウッディーなテラス席はペット連れも利用できます。

鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』のアイスと犬

定番フレーバーの「プレミアムミルク」、「リリコイ」、「マカダミアナッツ」、「ハワイアンソルト」、「コナコーヒー」、「カカオチョコレート」、「ココナッツ」以外の限定品は素材の入荷状況などによって完売した時点で販売終了となるためご注意ください。

鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』のアイスケーキ

工房直売での受け取りのみとなりますが、アイスケーキ(4号 12㎝)も販売しています。夏季限定の「3種のトロピカルアイスケーキ(3,800円)」は、 リリコイ、ココナッツ、マンゴでつくるアイスケーキです。通年で「コナコーヒーのアイスケーキ(3,400円)」もあります。どちらも人気のため、受け取りの1週間前までに予約をしておくのがおすすめです。

お話しを伺った永江仁さんの奥さま、綾子さんもハワイ大学ヒロ校に留学されていて、二人はここで知り合われたそうです。ヒロのお店に来られる日本人観光客の中には湘南出身の常連さんが多く、話を聞いているうちヒロとの共通点が湘南に感じられたことも鵠沼に工房を立ち上げる要因となったようです。

鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』のメニュー表
鵠沼海岸『ヒロホームメイドアイスクリーム(Hilo Homemade Ice Cream)』のテイクアウト用ボックス見本

工房直売に足を運べば、旬の素材を楽しめるフレーバーに出会えるはず。丹念に真心込めて作られたアイスクリームを、この夏、ぜひご賞味ください。

※記事内の価格表示に関してはすべて税込み表示になっております。


ライター

ライター:OH_MOLETSU
航空・旅行業界関連メディアで海外取材を数多く経験。アメリカ、カナダ、メキシコ、ドイツ、スイス、オーストラリア、タイ、ベトナム、インドネシア・・・非日常の空気を肌で感じつつ、様々な食や現地の人たちと触れあう旅に刺激を受ける。湘南に住む現在、愛犬の豆柴ちゃんと遊んだり、茅ヶ崎から稲村ヶ崎の海沿いをジョギングする日常を楽しむ。

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