インタビュー:ベビー&キッズマッサージ、ベビーヨガ指導者 小堺友美さん

moana People vol.17
湘南で自分らしく輝いている方に、様々な活動のお話とご自身が感じる湘南の魅力を伺っていく『moanaPeople』。

第17回目は、辻堂の閑静な住宅地でベビー・キッズマッサージ、ベビーヨガの教室「2525 with you(にこにこウィズユー)」を手掛ける小堺友美さんにフォーカス。
ワーキングマザーとして頑張っていた友美さんがベビーマッサージと出会ったきっかけや、子育てで大切にしていること、湘南の魅力などを語っていただきました。

国際リトルキッズ協会ベビーマッサージ指導者 小堺友美さん

小堺友美さん
国際リトルキッズ協会 ベビーマッサージ指導者
JABC日本ベビー&チャイルドケア協会ベビーマッサージ認定トレーナー/指導者、ベビーヨガ指導者

中学校2年生の男の子と小学校5年生女の子(2022年1月現在)のママ。新卒で入社したサントリーでワーキングマザーとして奮闘する中、お子さんが6歳と3歳の時にベビーマッサージと出会う。その効果に感動し自身でベビーマッサージの教室を開こうと決心したときに、ご主人がタイに転勤することに。タイの日本人会や病院などでベビーマッサージを教える。帰国後、2019年1月に藤沢市の自宅でベビー・&キッズマッサージ、ベビーヨガの教室『2525 with you(にこにこウィズユー)』を開く。




ピンチをチャンスに。ワーキングマザーから、ベビーマッサージ指導者へと転身

ーーもともとはワーキングマザーとして東京と辻堂を往復されていたそうですね。

友美さん:大学を卒業後、サントリーで働いていました。約4年の産休・育休から復職した後は二人の子供を保育園に11時間近く預けながらお台場まで通勤。家から会社までドアツードアで1時間40分かかることもあり本当に大変で…。夫婦でやりくりをして、子どもたちにも頑張ってもらい何とか働いていました。

ベビー・キッズマッサージ、ベビーヨガの教室「2525 with you」を手掛ける小堺友美さん

しかし来年の春にお兄ちゃんが小学校に入学するという時に、具体的な生活の変化を考えるといろいろと問題が生じ…。お兄ちゃんが小学校一年生の初めの朝から、自分でカギを締めて出かけなければいけないことや長い夏休みなどを考えたときに抵抗があって…。

サントリーは本当にいい会社で大好きでした。だから一生懸命しがみついていたのですが、でも一生このままバリバリ働いていきたいかと考えたときに、自分のもともとの性格的にもちょっと違うかなというのも感じていました。

ーーご長男の小1の壁が友美さんの人生の転機に?

友美さん:そうですね。ここは人生を考えるきっかけなのかなと思いました。しかし、何がしたいのかすぐに思いつくわけではなかったので、お兄ちゃんが入学する前の夏に自分なりに自己分析をしました。その中で、なんとなく赤ちゃんや子どもにかかわることが好きということが見えてきて。具体的に赤ちゃんにかかわることで何ができるかを調べていくうちに、ベビーマッサージに出会いました。

まさかのタイ転勤。しかし、ベビーマッサージ指導者としての経験を積む好機に

ーー退職してベビーマッサージの教室を開こうと?

友美さん:そうですね。ベビーマッサージとベビーヨガの指導者の資格を取得した後、来春には会社を辞めると伝えていました。私の気持ちの中では自宅で教室を開くと決めていたのですが、1月に主人のタイへの転勤が決まり…。

タイ旧正月のお祭りソンクラーン(水かけ祭り)に参戦

ーータイとはびっくりですね!

友美さん:予想外で、なんでタイ!?という感じでしたね(笑)。とりあえず自宅での教室はお預けになってしまいました。しかし、気持ちは早く一歩を踏み出してお伝えしたいと。どこにでも自分ができることはあるはず!と思い、すぐにバンコクにある日本人会に行きました。

タイ日本人会や外国人向けクラスでのベビーマッサージの様子

タイは赤ちゃんや子ども連れで赴任される方も多いのですが、年中暑いので日本みたいに公園に出かけて遊ばせることが難しくて。でも、ベビーマッサージの教室のおかげで外に出てお友達をつくる機会ができたと喜ばれましたね。赴任した夏から4年間ほど、ほぼボランティアですがずっと教えることができました。

また、帰国間際には外国人にも教えるチャンスをいただき、英語はあまり得意ではありませんでしたが挑戦。本当に貴重な経験を積むことができました。今ではタイに行けたことに感謝しています。

解放感あふれる自宅のリビングで教室を開講

ーー帰国され、いよいよ教室を?

友美さん:満を持してです(笑)。2019年の1月にベビー&キッズマッサージ、ベビーヨガ教室『2525 with you』を開講しました。誰もこの教室を知らない状態から始めましたが、お友達の『7325 COFFEE(ナミニココーヒー)』さんにチラシを置かせていただいたり、たまたま知り合った方に無料でベビーマッサージをお伝えし応援団になっていただいたり。市役所にボランティアでいいので何かできることはないかと話に行くこともありました。

地道に自分ができることを丁寧に積み重ねてきて、自分の描いていたお教室になってきました。みなさんに支えられて、最近は自宅でのクラスも満席が続き、児童館で担当しているクラスも定員がいっぱいになるなど本当にうれしいですね。

鵠沼海岸『7325 COFFEE(ナミニココーヒー)』のインタビュー記事はこちら

2021年7月、藤沢市菖蒲沢に移転した『7325 COFFEE(ナミニココーヒー)』の記事はこちら

「どんな君でも大好き」マッサージは、親の思いを子どもに伝えるツールのひとつ

ーーベビー&キッズマッサージの魅力はどんなところですか?

友美さん:マッサージは子どもの脳やからだの発達面でもよいことが色々とありますが、一番いいなと思うのは、あらためて子どもと向き合う時間が持てるということでしょうか。

ベビー、キッズマッサージの自宅レッスン風景

「きずなが深まる」というとよく聞く言葉でさらっと流れてしまう感じなのですが、子どもにマッサージをすることで心と心がぎゅっとつながるような感じがしますね。それが親子でお互いに持てるということは、この先も続いていく親子関係のベースになると思います。

ベビー、キッズマッサージの自宅レッスン風景

あと、大好きなママやパパにやさしく触れられることで、子どもの自己肯定感が育まれると思います。ベビー・キッズマッサージは「君は君のままでいい、どんな君でも大好きだよ」という思いを子どもに、言葉ではなく肌で伝えられるすごくいい方法だと思っています。子どもがこれから生きていく長い人生で、ずっと心の支えになる贈り物になるのではないかと思います。




「子どもたちとの関係は大丈夫!」我が子へのマッサージが、子育ての壁を乗り越える力に

ーー子育てをしていて壁にぶつかったことはありますか?

友美さん:子どもたちを11時間も保育園に預けて働いている時が、私にとって一番の壁だったと思います。働くことは自分にとっても大事なことだしその良さもすごく感じているけど、心の根っこでは自分のせいで子どもたちに犠牲を強いているという思いは常にあり、働きながらもずっと心苦しさがありました。

ベビー、キッズマッサージ講師の小堺ゆみさん

ーーどうやってその壁を乗り越えましたか?

友美さん:今思えば、その時にマッサージに出会って本当に良かったと思います。子どもたちにマッサージをやり始めたのは、お兄ちゃんが6歳の時で下の娘が3歳の時でした。夜寝る前にそれぞれ10分程度マッサージをするようになり1カ月ほどたったころ、保育園の先生に「ここ最近、息子さんの気持ちがすごく安定しています。何か新しいことを始めたか、接し方を変えたりしましたか?」と言われて…。その時は驚きましたね。

大きくなった今でもマッサージは大好き!

お兄ちゃんの心の安定に効果があったマッサージですが、私自身もマッサージすることですごく気持ちが楽に。ふたりの嬉しそうでおだやかな姿をみて「この子たちとの関係は大丈夫だ」と自信をもって思えるようになり、安心して前向きに働けるようになりました。

ーー友美さんが子育てで一番大切にしていることとは?

友美さん:「あなたたち二人がいてくれて、ママはとても幸せ」ということをとにかく伝えるようにしています。マッサージで肌に触れることはもちろんですが、お誕生日やクリスマスなど何か記念の時に、家族全員でメッセージを書いてカードを渡すことをしています。

家族からのメッセージカード

ーー素敵な習慣ですね!

友美さん:お兄ちゃんがタイで小学校に入学した時のエピソードですが、ランドセルのポケットに今まで渡したカードが全部入っていたことがあって。きっと慣れない土地での新生活で、最初は緊張したのでしょうね。このカードのおかげで「家族がいるから僕は大丈夫!」という気持ちになってくれたのだと思います。
安心して戻ることができる場所があれば、いつかおもいっきり自立ができるのかと。子育てはまだ半ばですが、将来は自分らしく羽ばたいていってほしいですね。

湘南の海とサーフィンとの出会いが、辻堂移住のきっかけに

ーー湘南に移住されたきっかけは?

友美さん:きっかけは海ですね。社会人になってたまたま主人と七里ガ浜に遊びに来た時にサーフィンをしている人たちを見て、楽しそうだよねと。その2週間後に主人の友人たちとサーフィンをする機会があり、やってみたらすごく楽しくて!子どものころに味わった「ただただ楽しい!」という感覚を、大人になって久しぶりに味わいました。翌日にはサーフグッズを買いそろえてしまいました(笑)。

湘南の海とサーフィンとの出会い

それから冬も毎週のように湘南の海に来ていたのですが、その頃は川崎市に住んでいたので行き帰りの往復が限界になり。とりあえず最初は賃貸で辻堂に住んでみようということになり、今に至ります。
辻堂に引っ越してきてからは週末の充実感が違いますよね。海へもすぐに行けますし。空も広くて海での夕焼けも最高。自然をそばに感じて過ごせる。それが湘南の魅力ですね。

湘南こどもと遊ぶスポットは辻堂海浜公園

ーー湘南で子どもと遊ぶおすすめのスポットを教えてください

友美さん:辻堂の海浜公園でしょうか。子どもたちが小さい頃はほぼ毎日のように行っていましたね。広くて子どもたちは思いきり走り回れますし、海にもすぐに出られますしね。
あとは自然が豊かな里山公園や、引地川親水公園もおすすめです。親水公園へはザリガニを釣りによく出かけましたね。

ベビー・キッズマッサージのよさを、もっといろいろな人に伝えていきたい

ーー友美さんの将来の夢を教えてください

友美さん:毎回いろんなママとの出会いがあって、直接喜んでもらえるのですごく幸せな仕事だなと思っています。このお仕事が大好きなので教室はずっと続けて、子育てを頑張っているママたちがいつでもほっとできる場所でありたいと思っていますね。

ベビーマッサージのクラスはママのおしゃべりも弾むとか

でもママと赤ちゃんだけの教室には収めたくなくて。もう少し広くいろんな人にベビー・キッズマッサージや愛情をもって触れることの良さを届けたいと思っています。働いているママやパパに向けてお伝えしたいなというのもあるし、大きなお子さんを持つ方に向けてもそうですし。ベビーマッサージ資格取得講座も国内・海外ともにがんばって、届けられる範囲を広げていきたいですね。

長く勤めたサントリーで、働くパパママにむけて講演も

ーー友美さんが実感した我が子へのマッサージの良さが、もっと伝わるといいですね

友美さん:そうですね。私が大事にしているのは、必ずマッサージをする前に子どもにマッサージをしてもいいか許可をとることや、話せるお子さんであれば体勢や部位や圧なども含め好きに選択をしてもらうということ。常にコミュニケーションをとりながら子どもの気持ちや状態を一番に優先し寄り添うようにしています。身体的な効果を高めることばかりに集中してしまってコミュニケーションがおろそかになってしまうとしたら違うのかなと。

ベビー・キッズマッサージ教室講師 小堺ゆみさん

マッサージをするプロセスを経ながらお互いの心のつながりを感じてその安心感や信頼感をベースに、子どもたちが困難などを前向きに乗り越えていけるようになるといいなと。そんなマッサージのよさをお伝えしていきたいですね。

こちらも合わせてご覧ください。



ライター:honobono
夫の転勤であこがれの地、湘南へ。茅ヶ崎在住。湘南の太陽をいっぱい浴びて、美白とは縁遠い生活を満喫中。湘南で子育てを楽しむヒントを、お母さん目線で提案していきます。

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