moana People vol.18 ダシ・NICATA代表 海瀬亮・里紗さんご夫妻

湘南で自分らしく輝いている方に、様々な活動のお話とご自身が感じる湘南の魅力を伺っていく『moanaPeople』。

第18回目は、2019年のThe Garden Festivalに出店。会場で試飲をされた皆さんが口を揃えて「美味しい!」と絶賛していたダシ屋さん『NICATA(ニカタ)』の代表海瀬亮・里紗さんご夫妻に『NICATA(ニカタ)』の本格ダシについて、またご夫婦が感じる湘南での子育ての魅力などをお伺いしていきます。

沼津産の鰹節を使ったダシ屋『NICATA(ニカタ)』の代表海瀬亮・里紗さんご夫妻

海瀬亮・里紗さんご夫妻
茅ヶ崎市在住。沼津産の鰹節を使ったダシ屋『NICATA(ニカタ)』を夫婦で営む。オンラインショップを中心に、湘南Tサイトで開催されるマルシェイベント「MARKETTA」など、湘南地域のイベントでは対面販売も。
オンラインショップ『NICATA』はこちら

ご夫婦それぞれのダシとの出会い

ーーダシ『NICATA』を始めたきっかけは?

亮さん:僕は静岡の沼津出身で、たまたま子供の頃からの友人が元禄から続く老舗の鰹節水産会社・秋又水産の跡取りでした。昔から彼の親の仕事を見ていて、いつも子どもながらに「カッコいいな」と憧れていました。僕達は洋服と音楽が大好きで、高校時代は二人で東京や大阪まで洋服やレコードを買いに行っていました。お互い大人になり、彼は家業を継ぎ、僕はアパレルの世界に進み『Name.』と言うブランドを立ち上げました。東京コレクションでとりのステージを勤めた年に、ファッションの第一線から少し離れようかなと思いブランドの会長に。

自分の時間もできたことだし、昔から憧れを持っていた秋又水産の鰹節を使って、面白いことが出来ないかな…と友人と話していたところ、鰹節をメインにしたダシ屋『NICATA』を湘南で始めることにしました。店舗は持たずに今はオンラインを中心に販売しています。

沼津産の鰹節を使ったダシ屋『NICATA(ニカタ)』の代表海瀬亮・里紗さんご夫妻

里紗さん:私は3.11の震災直後、当時まだ赤ちゃんだった娘と二人で主人の実家の沼津に身を寄せさせて頂いていました。沼津のお家では当たり前のように、削りたての鰹節でダシをとって作った丁寧なお料理が食卓に並んでいました。色々な不安から心も身体も疲れていたこともあり、いつも義母が作ってくれる鰹出汁香るお味噌汁を飲むとホッとして、だんだんと緊張が解れていったことを今でも覚えています。

また娘の離乳食にも沼津の鰹節でとったダシを使っていましたが、娘も良く食べてくれたので、離乳食を食べてくれないという悩みがありませんでした。

そんな経験もあり、主人から『NICATA』を始めようと言われた時は、私も直ぐに一緒にやりたいと思いました。

小分けで使いやすいダシパックはSURUGA-BAY BLEND(かつお、宗田かつお、さば、むろあじ、しいたけ)、MT.FUJI BLEND(かつお、こんぶ)、IZU BLEND(かつお、かつお本枯節)の3種類

無添加・無塩のダシ『NICATA』のこだわり

ーー小分けのパックになっていて、そのお手軽さも魅力的な『NICATA』ですが、ダシの特徴を教えてください。

亮さん:まずは節になる魚の選別からこだわっています。『NICATA』では、沼津で水揚げされるカツオやサバ、ムロアジなどを使用しているのですが、魚の食物連鎖を考えてアミ(エビ)を食べていない魚を厳選しているので、甲殻類のアレルギーがある人にも安心して食べていただけます。

沼津魚市場

また普通、鰹節を作る時は海水で魚を一度煮て二度の乾燥工程を経てから本節になるのですが、沼津では海水の代わりに真水を使って煮ます。そのため他の鰹節よりも塩分濃度が低い(ほぼ無塩)のが特徴です。塩分濃度が低いことでより自分が思い描いた通りの繊細な味が作れるそうで、『NICATA』のダシは多くの料理人に愛用されています。

沼津で水揚げされる魚

里紗さん:『NICATA』の商品は無添加なのはもちろん、こだわりの製法によりアレルギーに対する心配が少ないこと、また塩分が殆ど含まれていないので、離乳食にオススメです。

子どもも安心して食べられる無添加のダシで使った離乳食

お鍋にダシパックとお水、ジャガイモや人参など野菜を入れて火にかけ、ミキサーで潰せば赤ちゃんも大好きな野菜のスープに。またダシでおかゆを炊くと、赤ちゃんがとても良く食べてくれます。※鰹出汁は、離乳食中期から

離乳食アドバイザー資格所有者監修の「NICATA for BABY」は離乳食のために作られた鰹と昆布のおダシ

ーーミニマルなパッケージデザインが素敵ですよね。これには何か特別な思いが?

亮さん:僕たちはキャンプが好きで、休みになると良くキャンプ場に行くのですが、いつも思うのが道具にこだわる人は多いのに、食卓に並ぶ調味料にまでこだわっている人って少ないんだな…と。テーブルの上に、化学調味料の瓶とかが置いてあるのを見ると、なんだか残念で。

海瀬家のキャンプに欠かせないダシ。ボトルは自分で作るダシ醤油「ドライドボニート ソイソースキット」

僕はどうせなら、“そこ”にまでこだわれば良いのにと思っていました。だから『NICATA』のパッケージはキャンプ場でオシャレに決まるデザインにしようと。パッケージのアクセントになっているハトメは、とても実用的なデザインで、穴に紐やフックを付けられるから、木などにも掛けられて便利です。

アウトドアにも便利な『NICATA』の無添加ダシ

スープなどの他にもダシ粉をまぶしてから焼くローストビーフなど、我が家のアウトドア料理にはダシが欠かせません。

里紗さん:パッケージに関しては、アウトドアだけでなく、お家でもキッチンのレンジフードなどに掛けられて便利だとの声を頂いています。またイベントに出店していると、コーヒーだと思われることも多いです。試飲をされてダシだと分かり、驚かれる方もいます(笑)。

毎日の生活に取り入れたいダシの魅力とは?

ーー最近では発酵食品としても関心が高まっている鰹節ですが、鰹節を使ったおダシの魅力とは?

亮さん:鰹節には生命の源となる、身体を元気な状態に戻してくれるアミノ酸が豊富に含まれています。沖縄が長寿県と呼ばれるのは、沖縄料理には鰹出汁が良く使われるからだと言われています。ダシはアミノ酸を手軽に毎日摂取出来る天然の栄養素です。

里紗さん:我が家では子供たちが離乳食の時から、お味噌汁などの和食だけじゃなく、ポタージュや肉料理などの洋食にも毎日の食事におダシを使っているせいか、子どもたちも私達夫婦もとても元気です。

海瀬家ある日の朝ごはんは、SURUGA BLENDを使用したホウレンソウのポタージュ

また、子供たちには「無添加で体に良いものだけを食べさせたい」と思っていても、お友達とオヤツを食べることもあるし、忙しくて夕飯をスーパーのお惣菜で済ませてしまうことだってあります。だから我が家では「おダシで作った野菜たっぷりのお味噌汁があれば、今日はそれでOK」と言うことにしています。

野菜たっぷりの豚汁はIZU BLENDを使用

1品だけ体に良いものが食卓にあれば、あとはもう良いかなって。お母さん達は家事、子育て、仕事と毎日が大忙しじゃないですか。

『NICATA』のダシパックを一つポンっとお鍋に入れて、野菜をグツグツ煮てお味噌を入れるだけで、簡単に美味しく栄養満点なお味噌汁ができますよ、これで少し楽ができますよと、お母さん達に知って頂けると嬉しいなと思います。

ダシパックは300mlに対して1パック。ダシを取ったらあとは、捨てずにお米と一緒に炊くとおいしい!

湘南での子育て・ここでの夫婦の夢

ーー元々は東京にお住まいだったそうですが、湘南での暮らしを選んだのはなぜですか?

亮さん:まずは長女が生まれた時に、東京を離れようと夫婦で決めました。場所は僕の実家の沼津と東京の中間あたりが良いかなと考えていて。妻が藤沢出身ということと、僕が釣り好きなので、やはり海の近くに住もうとなり、たまたま今の家に出会い茅ヶ崎に住んでいます。

ーー湘南での子育ては、どのように感じていますか?

里紗さん:やはり家から歩いて5分の場所に海がある暮らしは、それだけで贅沢だなと感じています。子どもも海が大好きだし、海にいるだけでご機嫌なので、母としてはとても助かっています。

沼津産の鰹節を使ったダシ屋『NICATA(ニカタ)』の代表海瀬亮・里紗さんご夫妻

ーー家族で遊びに行くのにオススメな場所はありますか?

亮さん:新江の島水族館と八部運動公園のプールです。夏になるとプール三昧の日々です。

子どもと一緒に過ごす海のある暮らし

ーー最後に、お二人の今後の夢があればお聞かせください。

亮さん:今ぐらいの感じでゆるく、楽しく過ごせたら良いかなと思います。これも湘南の良い所だと思うのですが、住んでいる大人がゆるく楽しんでいる人が多いですよね(笑)。

海の近くに住む『NICATA(ニカタ)』の代表海瀬亮・里紗さんご夫妻

里紗さん:The Garden Festival出店時に、「子どもの鰹節削り体験」を行ったのですが、今の子ども達は鰹節を削ったことが無い子ばかりでした。鰹節はパックに入って売っているものだと。

ガーデンフェスティバルでの子どもの鰹節削り体験

今後はもっと色々なイベントに出店し、子ども達が楽しみながら自分で鰹節を削り、それをおいしく食べてもらう機会を増やしていきたいと思っています。

ガーデンフェスティバルでの子どもの鰹節削り体験

この活動での体験をきっかけに、未来を担う子ども達が素材本来の天然の“うまみ”に触れ、シンプルでおいしい食事について関心を持ち、また日本人が昔から食べているダシをベースにした和食が私達の「健康な身体」を作ってきたことをなんとなく理解し、子ども達が自ら健康になる食事を心がけるよう成長していってくれたら嬉しいですね。

(最後に、著者が『NICATA』のダシパックを使用した感想!)

『NICATA』のおダシは味が濃く風味も良いので、少しの塩分でも美味しいお料理にしてくれる魔法のパック。仕事の後、疲れていると面倒になりがちなお味噌汁作りも、パックを入れて具材を煮るだけなのでまったくストレスを感じなくなりました。野菜嫌いな息子もこのおダシで作ったお味噌汁だと、ニンジンでも食べてくれるように!お味噌汁だけでなく、煮込みハンバーグなどの洋食にもピッタリでした。とにかく手軽で美味いので、忙しいママにオススメです!

『NICATA』さんが参加したThe Garden Festivalにmama moana(ママモアナ)も出店しました。イベントレポートもあわせてお読みください。

ライター

ライター:zion_mama
東京の某ラジオ局の広報職を経て、雑誌やフリーペーパーのライターに。鎌倉在住。音楽と美味しいごはんが大好き。子育て中のママ目線で、湘南の遊び方を提案していきます。


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