逗子『珠屋洋菓子店』の歴史と伝統ある洋菓子を味わいつくそう!

※感染症拡大の影響でまん延防止等重点措置等が発令された場合、営業時間や提供できるサービスに変更がある場合があります。お出かけ前にWEBサイト公式SNSをご確認ください。

JR逗子駅東口より徒歩2分、商店街に入ってすぐにある『珠屋(たまや)洋菓子店』。1950年開業、逗子のシンボル的な老舗洋菓子店です。

逗子・珠屋洋菓子店のピーチロール

『珠屋洋菓子店』の代名詞ともいえる商品が、「ピーチロール」や「ザバロール」のロールケーキ。
お土産としても、また逗子市のふるさと納税の返礼品としても人気の、創業当時から続く看板商品です。

逗子・珠屋洋菓子店のケーキ各種

ロールケーキのほかにも、フランスやドイツの代表的な洋菓子やオリジナルスイーツなど約40種類の洋菓子が並び、地元の人のみならず観光客でお店はいつも賑わっています。
店内の喫茶スペースではランチもできて、平日はケーキバイキングも。また、月1回のお楽しみ、「珠屋」名物の切り落とし販売日には開店前から行列ができるほど。

そんな歴史と伝統の美味しさ、洋菓子の楽しみがギュッと詰まった、『珠屋洋菓子店』について徹底解剖します!

駅から徒歩2分の好立地。喫茶スペースもある老舗洋菓子店

JR逗子駅前のロータリーより伸びる、街のメインストリートでもある「逗子銀座商店街」。
その商店街入口を入ってすぐに位置する『珠屋洋菓子店』は、JR逗子駅から徒歩2分というアクセスの良さも魅力のひとつです。

逗子・珠屋洋菓子店の店舗外観

間口の広い入口から奥の喫茶スペースまですべてフラットで、ベビーカーでも入りやすい、2007年に改装された店内。ショーケース前が広くて商品を選びやすいのも、子連れでも気軽に来店しやすいポイントです。

逗子・珠屋洋菓子店のショーケース

ショーケースには彩り豊かなさまざまな種類の洋菓子とホールケーキが並び、子どものテンションも上がります!

逗子・珠屋洋菓子店の焼き菓子

焼ドーナツやクッキーなどの焼き菓子もたくさんあり、ギフトセットやクッキーBOXなどは日持ちさせたい手土産にも便利です。

逗子・珠屋洋菓子店のカフェスペース

奥まで続く広くてゆったりした喫茶スペースでは、ショーケースのケーキはもちろん、パフェなどのスイーツやランチも楽しめます。

おむつ交換台完備のトイレ

トイレもベビーカーでそのまま入れるほど広々としていて、おむつ交換台も完備。売店利用でもトイレは借りられるので、スタッフの人にお声がけくださいね。

逗子・珠屋洋菓子店の多目的スペース

写真は、入口すぐのエレベーターを上って3階にある多目的スペース。10名以上の利用で、1時間1,100円で予約できます。
もちろん喫茶メニューを頼めるので、ランチやお茶会としての利用も大歓迎。同窓会で利用する人もいるそうですよ。


創業は1950年。70年以上に渡って刻まれた歴史

ここで、『珠屋洋菓子店』の歴史を紐解いてみましょう。

初代創業者である高梨冨右衛門氏は、戦前は葉山で写真店を営んでいました。
当時の逗子・葉山は避暑地や別荘地として人気の地。冨右衛門氏は、葉山の海岸で仲良くなった東京から観光に訪れていた人の別荘に招かれます。
そこでケーキやパンをご馳走になり、初めてバターというものに触れ、その美味しさに衝撃を受けたそう。

逗子・珠屋洋菓子店のロールケーキ

バタークリームを使った商品が多数

その後、戦後すぐの1946年(昭和21年)、逗子の現在地に喫茶店と写真店として進出。
外国航路の船のコックをパティシエとして迎え入れ、1950年(昭和25年)に洋菓子専門店としてシフトチェンジします。

昔の喫茶スペースは若い男子学生の社交場として賑わっていたようで、2022年2月初めに亡くなった元東京都知事の石原慎太郎氏も、学生時代は頻繁に出入りしていたそうですよ。

逗子・珠屋洋菓子店の包装紙

『珠屋洋菓子店』の歴史を物語るのが、創業以来そのまま続いている包装紙のデザイン。
黄色と緑色を組み合わせた印象的な包み紙は、地元の人なら一目見ただけで「珠屋」とわかるほど。

逗子・珠屋洋菓子店の包装紙でケーキ箱を包むスタッフ

そしてもうひとつの伝統が、この包装紙でケーキ箱を包むときはテープを一切使わないこと。慣れた手つきでささっと包み、最後は金色のリボンで結びます。その熟練の技にもぜひ注目を!

伝統の製法を守り続ける、「珠屋」のケーキカタログ

『珠屋洋菓子店』の商品は、どれも伝統の製法を脈々と受け継いでいて、創業当時から変わらない味わいが特長です。それでは、代表的な商品をご紹介します!

逗子・珠屋洋菓子店のピーチロール

ピーチロール カット430円 / ホールR 2,700円

まずは、不動の人気NO.1!「珠屋」と言えばの看板商品「ピーチロール」。
ふわっとした軽いスポンジに、純度が高くて甘すぎない生クリームとみずみずしい黄桃を巻き込んだ、シンプルで軽やかな美味しさを味わえます。老若男女に愛されている商品で、取材時も訪れたお客さんのほとんどが購入されていました。

逗子・珠屋洋菓子店のザバロール

ザバロール カット430円 / ホールS 1,400円・R 2,700円

そして、忘れてはいけない二大巨匠的な存在が写真の「ザバロール」。
中のクリームは、初代・富右衛門氏も衝撃を受けたというバターで作られた特製バタークリーム。先代から受け継いだ材料と製法が守られている「珠屋」を代表するクリームです。
また、ココアスポンジで両端をくるっと巻き込んだ独特な形に、上からチョコレートをかけてコーティングしたつややかな曲線も特長。コクがありつつ甘さは控えめ、バレンタインの定番商品です。

逗子・珠屋洋菓子店のメロンケーキ

メロンケーキ カット500円 / ホール7号6,000円

ホワイトチョコで模様まで再現したメロンの皮がかわいい、子どもに人気な「メロンケーキ」。
サブレー生地の土台の上にココアスポンジと特製生クリームを重ね、フレッシュなマスクメロンを埋め込んでいます。ほど良い酸味もあって、さわやかな味を楽しめます。

逗子・珠屋洋菓子店のモカロール

モカロール カット430円

スタッフに人気の商品が「モカロール」。
コーヒーの香りが立つスポンジに、絶妙なバランスで特製モカ生クリームを巻き上げて仕上げています。しっかりとした甘みの中にほろ苦さも感じ、大人におすすめしたい一品です。

逗子・珠屋洋菓子店のデザートカップ

デザートカップ540円 季節のタルト510円

写真奥の「デザートカップ」は、シンプルな味わいのプリンの上に季節のフルーツがたっぷり!
「季節のタルト」は、タルトの甘みとフレッシュなフルーツのハーモニーが絶妙。取材時はイチゴでしたが、シャインマスカットやマンゴーなど季節のフルーツを存分に楽しめます。

ほかにもバレンタインやクリスマス、ハロウィンなど、イベントに応じた商品もあります。
ちなみに、ここで紹介した商品はほんの一部。もっとたくさんの種類があるので、ぜひ公式サイトの商品カタログをチェックして、お気に入りを探してくださいね。

逗子・珠屋洋菓子店のケーキ切り落とし

ケーキ切り落とし 1パック600円

そして、「珠屋」の名物でもあり、月1回のお楽しみが切り落とし販売の日。
通常の販売商品を作るときに切り落とされてしまう部分を、バタークリーム系と生クリーム系にわけてパック詰めにして販売します。
第3水曜日の開店10時から販売開始ですが、いつも開店前には行列ができるほどの人気ぶり。一人何パック購入可能かは、並んでいる人全員が購入できるよう、当日の列の人数次第で決めているそう。

地元民も観光客にも。憩いの場としての喫茶スペース

ケーキのみならず、さまざまなスイーツやランチも好評な喫茶スペース。地元の人たちの交流や休憩の場、観光シーズンには観光客でいつも賑わっています。

逗子・珠屋洋菓子店のカフェスペース

喫茶スペースは広々とした空間で、どの席でもゆったりリラックスできます。

カフェスペースで頂くベイクドチーズケーキとコーヒー

ショーケースのケーキは、どの商品も注文可能。
写真は「ベイクドチーズケーキ(店内479円)」に、「ブレンドコーヒー(500円)」を添えて。
独自レシピの「ベイクドチーズケーキ」は、石窯で焼き上げた濃厚な味わい。コーヒーにベストマッチでした。

カフェスペースで頂くバナナパフェ

子どもが喜ぶ「バナナパフェ(920円)」の大きなバナナは食べ応え抜群!バニラアイスとフルーツで、さわやかな後味です。

ほかにも「クリームソーダ(750円)」や「プリンアラモード(950円)」など、昔ながらの喫茶店メニューもあります。

カフェスペースで頂くかき氷

夏限定のかき氷は、とくに「マンゴー(900円)」が人気。
トッピングには大きなマンゴーと手作りのマンゴーシロップを。中にもシロップとマンゴーが隠されていて、大満足な一品です。

逗子・珠屋洋菓子店のパスタランチ

ランチはサラダとドリンク(コーヒーor紅茶)がついて1,650円

写真のランチタイム(11:00~14:00)メニューの「ナポリタン」は、子どもでも食べやすい優しい味の一品。
モチモチ麺の「ボロネーゼ」、こっくりまろやかな「欧風ビーフカレー」、昔懐かしい味わいの「ドライカレー」もあります。

また、平日11:30~13:00は店内のケーキ食べ放題の「ケーキバイキング(コーヒーor紅茶の1ドリンク付き2,200円)」も。とにかくたくさんのケーキを食べてみたい!という方は要チェックですよ。

これまでもこれからも。変わらない『珠屋洋菓子店』の味わい

取材していた傍ら、ひっきりなしに次々とお客さんが来店していた『珠屋洋菓子店』。
地元に根付き、長く愛されてきたお店なのだと改めて実感しました。

逗子・珠屋洋菓子店のバースデーケーキ

写真は「珠屋」の特製バタークリームを思う存分に堪能できる、「バターデコレーションケーキ(4号2,750円 / 5号4,000円 / 6号5,250円)」。
装飾のバタークリームの色変更や花飾りの個数追加、イラストプレートなどのカスタマイズも相談できます(別途追加料金必要)。

取材日は、「おばあちゃんの誕生日のお祝いで」とオーダーしている若い女性も見かけました。

逗子・珠屋洋菓子店のパフェを食べる子ども

口にチョコをつけたまま夢中で頬張っています!

筆者もケーキをよく買いますが、その包みを見て「珠屋だ!」と喜ぶ息子を見ていると、この洋菓子がふるさとの味のひとつになるだろうなと嬉しくなります。

ちなみに「ピーチロール」や「ザバロール」など、いくつかの商品は公式オンラインショップでの購入も可能。
創業以来70年以上、3世代にわたって愛される『珠屋洋菓子店』。この地で変わることなく守られ続ける伝統の味わいを、ぜひご堪能ください!


ライター
ライター:jpbanana
家族は夫・息子・犬一匹。東京→逗子生活も10年以上経過。海で泳ぎ、川で魚を探し、緑の中で虫採り。これからも子どもと一緒に楽しい発見をして、たくさんのママとシェアできたら嬉しいな。
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