鎌倉市の梶原エリアにある『かまくら冒険遊び場・梶原』。市とNPO法人が協働事業として運営する遊び場です。
市の子ども会館だった建物を拠点に、屋内と庭、ときには裏山で、子どもたちが自由に遊ぶことができます。
その恵まれた環境に、放課後は小学生に大人気!
赤ちゃんから利用できるので、平日午前中は小さい子どもとママがのんびり過ごす姿も。さらに、未就学児親子向けの楽しいイベントも定期的に開催されています。
そこで今回は、未就学児親子イベントの峯山散歩の回にお邪魔してきました。
その様子も含め、子どもなら誰でも思う存分遊べる『かまくら冒険遊び場・梶原』の魅力をご紹介します!
子どもたちが自由に、生き生きと遊べることを大切に
『かまくら冒険遊び場・梶原』は、鎌倉市と「NPO法人かまくら冒険遊び場やまもり」の協働事業として、2019年からスタートしました。
日々の運営にあたるのは「NPO法人かまくら冒険遊び場やまもり」。
その活動の前身は、子育て真っ最中の保護者から地域で子育て支援をする様々な世代の団体がネットワークを組む「かまくら子育て支援グループ懇談会」です。
“鎌倉がもっと住み良くて、もっと子育てしやすい街になったらいいな!”
そんな思いを込めて20年前から“常設の冒険遊び場つくり”を目標に、定期的に市内各所で一日冒険遊び場を続けてきました。
そして鎌倉市から、旧梶原子ども会館を利用した「冒険遊び場事業」の提案があります。「かまくら子育て支援グループ懇談会」の有志から「NPO法人かまくら冒険遊び場やまもり」を結成し、念願の常設運営がスタートしました。
『かまくら冒険遊び場・梶原』は、子どもたちが自ら様々なことにチャレンジして遊べるように禁止事項を極力減らし、“自分の責任で自由に遊ぶ”を基本にしています。
そんな遊び場が掲げるモットーは、“やってみたい!をやってみよう”。スタッフは、子どもたちがやってみたいことを見守る姿勢です。
大きな事故になりそうなときや危ない場所はさりげなく回避しますが、危険なことも体験していってほしいと坪井さんは言います。
「挑戦したり、けがをしたり。そんな体験を自ら重ねていく子どもたちを見ていると、“自分でやってみよう” “これは危ないな”という感覚を自然と身に着けていっているように思います」と話します。
市外在住でも。子どもなら誰でも利用可能な遊び場
祝日と年末年始を除く、火・水・金・土曜日の10:00~17:00に開館している『かまくら冒険遊び場・梶原』。
利用にあたっての登録や予約は不要で、18才未満の子どもと未就学児の保護者はいつでも遊びに行くことができます。また鎌倉市のみならず、市外在住でも利用OKです。
広い館内の1階は2つの部屋に分かれていて、写真左側の部屋には小さい子向けのおもちゃや絵本が置いてあり、親子連れがゆっくり過ごせます。
おむつ替えや寝てしまった赤ちゃんを置けるベビーベッドも完備。奥には授乳スペースもあります。
もう一つの部屋には、工作材料や道具が充実!
トンカチやノコギリも貸してもらえるので、木工工作にはまる小学生も多いのだとか。また、子どもたちが拾ってきた松ぼっくりやどんぐりなどの材料がふんだんにあるのも、自然豊かな環境を物語っています。
2階は体育館のような広いホールで、ここもいつでも自由に遊べます。
親子ヨガや体を動かす未就学児親子イベントも、このホールで開催されるそう。
外の庭スペースには、スタッフや子どもたちで一緒に作った黒板やウッドデッキ、滑り台があります。泥んこになって土遊びしたり、夏は滑り台がウォータースライダーになったりするそう。
庭から裏山へ登っていくと平地に整備されている場所があり、ここまでは自由に遊べるスペース。木にくくりつけたブランコや、木と竹を使ったちょっとしたやぐらも設置されています。
12:00~13:00は、持参したお弁当を食べられる昼食タイム。館内どこでも、外で食べてもOKです。
親子イベントに密着!小さい子にも楽しいこと満載!
『かまくら冒険遊び場・梶原』は、いつでも未就学児親子もウェルカム!
小学生がいない平日午前中はのんびり過ごすことができて、季節の行事を楽しむ工作や外遊びイベントも定期的に開催されています。
今回は、月2回開催されている「おやこサロン」の秋のお散歩の回にお邪魔しました。
裏山である峯山への山道を、スタッフと一緒に親子で散歩しようという本企画。実は、幼児親子は今回が初めての試みなのだそう。
参加したのは、1歳女の子と2歳男の子、5歳男の子とママたちの3組。峯山に詳しいスタッフ2人が案内、見守りについてくれます。
お散歩とはいえ、かなり本格的な山道を歩きます。
こういうとき、まだバランスよく歩けない小さい子は親が心配して手をつなぐなど何かとサポートしがち。でも、手を離してみることで意外と上手に歩けたりすることも多いそう。
青空自主保育での経験豊富なスタッフのさりげないアドバイスも、親のサポートの参考になります。
ここ峯山は、誰でも、とくに子どもたちに山を楽しんでもらいたいと、「鎌倉峯山の会」という有志団体が定期的に山の手入れをされています。
写真のように切った竹は滑り台に、木はシーソーやベンチに、藪は中に入っても迷わない程度に剪定するなど、様々な工夫をしてくれているそう。時には、遊びにきた小学生の子どもたちと一緒に整備することもあるのだとか。
「こんなに楽しくて気持ちいい場所が近所にあるなんて!知らなかったし、また来たいです」と、参加したママたちも喜んでいました。
また、『かまくら冒険遊び場・梶原』が大切にしていることの一つが“待つ”ということ。
こうしたイベントなどでは、遅れないようにしなくてはと親が焦ってしまうことも。そうではなく、その子のペースで“歩くのを待つ” “転んでも待つ”などしていると、親も“子どものペースに合わせていいんだ”と、子どもとの時間を楽しく過ごせるようになるのだとか。
そんなスタッフのサポ―トや声かけで、子どももママものんびりリラックスしながらお散歩を楽しんだ、とてもいい時間でした。
「おやこサロン」は、ほかにも工作や読み聞かせ、水遊びなど、季節に応じたテーマで月2回イベントを行っています。
また、「0.1歳児の日」「2.3歳児の日」もそれぞれ月2回開催。各回工作や外遊びなどを用意していて、年齢が近いお友だちとの出会いの場にもなっているそう。
ほかにも、月1回講師を招いて「親子ヨガ」もあり、毎回人気だそうですよ。
「おやこサロン」「親子ヨガ」は事前予約制、「0.1歳児の日」「2.3歳児の日」は予約不要で、いずれも参加費は無料です。イベントの詳細は公式サイトを確認くださいね。
もちろん、イベントではない日も自由な遊び場として、いつでも親子で利用できます。子育て支援センターのようにお友だちやスタッフとの交流の場として、気軽に遊びに行ってみてくださいね。
地域のイベントや青空自主保育の活動など、様々な子育て情報もありますよ。
いつでもどこでも誰でも!自由に遊べる冒険遊び場
山に囲まれた自然環境と、豊富に揃う遊びの材料や道具など、一歩入っただけでワクワクが止まらなくなるような『かまくら冒険遊び場・梶原』。
庭にある手作りの大型遊具は、ここを利用する子どもの保護者の協力を得て、休日などに一緒に作ったり、メンテナンスしたりもしているそう。
「そうやって親御さんや地域の人たちにも少しずつ入ってもらって、ここが誰でも立ち寄れて、みんなにとって必要な場所になっていければ嬉しい」と坪井さんは話します。
「これからも、いつでも来られて自由に遊べる場所として長く続けていきたい」と坪井さん。
そんな坪井さんを始めとしたスタッフ皆さんの、子どもを優しく見守り、温かくママをサポートする姿もとても印象的でした。
また、『かまくら冒険遊び場・梶原』の施設を飛び出して、鎌倉の山で山歩きをしたり、別の場所で遊び場イベントを開催したりもしています。
鎌倉の身近な里山を歩く「鎌倉の山を歩いて遊ぼう」は、毎回指導者が同行し、子どものみで歩く小学生コースと、未就学児親子対象の幼児親子コースがあります。
ほかにも、『かまくら冒険遊び場・梶原』の遊びを鎌倉市内の別の場所でも体験できる、不定期で開催されるイベント「出張!冒険遊び場」もあります。
詳しい情報は、公式サイトをチェックしてくださいね。
子どもたちが笑顔になる『かまくら冒険遊び場・梶原』、ぜひ足を運んで体験してみてください。
かまくら冒険遊び場・梶原
住所 |
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〒247-0063 神奈川県鎌倉市梶原4-4-2(旧梶原子ども会館) [Googleマップ] |
アクセス |
JR鎌倉駅東口より京急バス「梶原(鎌2)」、またはJR藤沢駅南口より江ノ電バス「桔梗山(F12)」行き乗車、バス停「日当」下車徒歩1分 |
電話 |
0467-47-1433 |
開館日・時間 |
火・水・金・土曜日 10:00~17:00 |
休館日 |
月・木・日曜日、祝日 ※年末年始の休館日は公式サイトを確認ください |
駐輪場 |
有り |
駐車場 |
無し※近隣にコインパーキング有り。詳しくは電話でお問い合わせください |
WEBサイト |
https://yamamorikamakura.wixsite.com/yamamori/ |
SNS |
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家族は夫・息子・犬一匹。東京→逗子生活も10年以上経過。海で泳ぎ、川で魚を探し、緑の中で虫採り。これからも子どもと一緒に楽しい発見をして、たくさんのママとシェアできたら嬉しいな。