葉山『オーシャンファミリー』で、子どもも大人も楽しめる自然体験を！

葉山の海と山を拠点に、子どもたちに様々な自然体験教育を行っている『Ocean Family（オーシャンファミリー）』。

“海で子どもを元気に、元気になった子どもが海を元気に”
豊かな自然の中で楽しい体験を重ねることで、ゆくゆくは地球環境保護への関心に繋がるようにと、子どもたちが活動を通じて様々なことを学んでいます。

多様なプログラムとクラス構成で、子どもから大人まで楽しめるのも『オーシャンファミリー』の特長の一つ。家族みんなで活動するファミリー向けのクラスもあります。

今回は、そのファミリー教室の一日に密着！その様子も交えながら、魅力たっぷりの『オーシャンファミリー』について詳しくご紹介します。

自然が先生！海や山は、地球環境を考える学びの場

“海は面白くて楽しい” “海は素晴らしい”、そして “海は大切だ” が合い言葉の『オーシャンファミリー』。

三宅島サマースクールでは海洋生物の生態観察も

そんな『オーシャンファミリー』の始まりは、1985年から開催されてきた「三宅島サマースクール」。子どもたちに、自然保護や保全思想にもとづいた海の環境教育を行ってきました。
その後、2000年の三宅島火山噴火による全島避難がきっかけで、ここ葉山にて現代表でもある海野（うんの）義明さんを中心に活動を再開します。

現在は海も山も身近にある葉山の自然の中、スノーケリングや生きもの観察、収穫体験など、季節に応じた自然体験活動を行っています。
その体験から豊かな自然や生きものの素晴らしさについて学び、自然環境を守っていく大切さを実感できる場を提供しています。
各クラスは一年間を通じての入会となり、その内容や対象は以下の通りです。

葉山ファミリー教室（月1回／子どものいるファミリー対象）

家族みんなで自然を楽しみ、ほかの家族とも助け合いながら知識と知恵を身に付けます。自然災害が多い近年、災害時に役立つ防災技術の習得も行います。

葉山マリンキッズ（月1回／小学生対象）

スノーケルや磯遊び、川や森の探検で出会う生きものたち。自然の中で暮らす生きものたちから、その生態や自然の繋がりを学びます。

葉山キッズschool（週1回／小学生対象）

葉山で獲れたワカメやタケノコ、原木シイタケ、時にはどんぐりも！自然の恵みを食べることで感謝の気持ちを育み、自分も自然の一部だということを伝えます。

Pre（週1回／5～6歳対象・幼稚園の年長にあたる学年）

この年代にとって大事なのは、“知りたい” “体を動かしたい” という自分を突き動かすもとを作ること。そんな気持ちを大切にしながら、遊びと食を通して成長を見守ります。

葉山ニッパーズ（週1回／小学生対象）

海で泳いだり波乗りしたり、山ではトレイルランニングしたり。スタッフが安全を確保する中で思い切り体を動かし、自然を大切にする心も育みます。

三宅島サマースクール（7～8月、5泊6日／小学5年生～18歳対象）

海で魚たちと一緒に泳ぎ、早朝に鳥たちのコーラスを聴き、緑の森の中を歩く。自然と共に生活することで自然の素晴らしさや面白さに気づき、自然を守っていく人間形成の場となるスクールです。
※昨年は新型コロナウィルスの影響で三宅島での開催は断念、伊豆大島にて開催

オープンプログラム

初めての方でも気軽に参加できる単発プログラム（SUP：スタンダップパドルボート / シーカヤック / スノーケリング）も提供しています。親子で参加も可能です。

各クラスの詳しい内容や料金などは、公式サイトから確認ください。

親子で夢中になる時間。「葉山ファミリー教室」に密着！

子ども向けのプログラムが豊富な『オーシャンファミリー』ですが、月1回、家族みんなで楽しめる「葉山ファミリー教室」もあります。
今回は、2022年12月に行われた「森の中で、アウトドアの基礎（刃物・火起こし）を身に付けよう」がテーマの活動に、一日お邪魔してきました。

この日は、湘南国際村から横須賀・大楠山にかけて広がる里山「湘南国際村めぐりの森」内の一角が会場。ここは緑の再生と保全を目指す神奈川県有地で、許可を受けた人や団体のみが利用できる場所です。

集合場所の湘南国際村駐車場から、会場に移動するまでの徒歩約15分。植物の説明や実を食べたり、カマキリの卵を発見したり！ここまでの道のりでも、発見や驚きがいっぱいです。

到着後は、ファミリー教室のリーダー・田中幸太郎さんから枯れた木の枝などの危険個所や熱くて触ってはいけない場所などの詳しい説明があります。
どの活動場所でも事故がないように、徹底的な安全管理を行っているのも『オーシャンファミリー』の安心ポイント。ボランティアも含めたスタッフ全員が自然体験活動における知識や技術、水や火に対しての安全管理などを学ぶ指導者講座を受講しています。

早速、のこぎりとなた、ナイフの各種刃物の使い方を親子で実践！
まずはスタッフが使い方を丁寧にレクチャー。写真は、なたで竹を割る方法です。子どもも大人も真剣な眼差しです。

ファミリー教室の実践の基本は、“親がまずやってみる” → “親子で協力してやってみる” → “子どもがやってみるのを親が見守る” の3ステップ。
こうして親が技術を習得し、子どもに教えられるようになることを目指します。

お昼ご飯は持参したお弁当で。この日は、スタッフ特製の豚汁も振る舞われました。自然の中でいただく温かい豚汁に、ほっと一息。穏やかな時間が流れます。

午後は火起こしに挑戦！その目的は“火と仲良くなること”。
火が燃えるシステムとやり方について学んだ後、自分たちで焚き火台を作り、燃えやすい材料をフィールドから集めてマッチで着火。しっかり火を消すところまで、一連の流れを親子それぞれ体験します。

最後はしっかり振り返りを行い、楽しかったことや学んだことを皆で確認し合って終了です。
朝から夕方までの充実した内容と時間。終了後は、大人も子どもも清々しい笑顔を浮かべていました。

一日の取材を通して最も印象的だったのは、どの親子も一緒に、何事も一生懸命挑戦していたこと。そしてお互いしっかり向き合って、たくさん話したり遊んだりしていたこと。
普段の日常とは違って、家族一緒に深く関われる貴重な時間と体験です。

また自由時間には自然と子どもたちが集まり、自発的に遊び始める姿も微笑ましかったです。事前に危険個所はしっかり教えてもらっているので子どもたちも無茶はせず、大人も安心して見守っていました。

さらに驚いたのが、大人たちの真剣な姿！どの体験も、楽しそうに眼を輝かせながら取り組んでいました。
写真は、ファイヤースターターと呼ばれる火打ち石のような道具体験。ライターやマッチがなくても着火できるのですが、コツがあるため手こずっている人も。粘り強くチャレンジし、上手く火が点くと歓声が上がっていました。

このように「葉山ファミリー教室」は、四季折々の自然の中で、家族で思う存分体験活動を楽しみます。
都内など遠方から通う家族も多いそうで、翌年も継続参加する家族や毎年キャンセル待ちが出るほど人気があるというのも頷けます。

豊かな自然環境の中、かけがえのない貴重な体験を

葉山の海や山の恩恵を受けながら、様々な自然体験活動ができる『オーシャンファミリー』の豊富なプログラム。
どのプログラムも、自分も自然も元気になってほしいという願いが込められています。

小学生のときに通っていた体験から指導者養成講座に通う高校生、子ども時代にサマースクールに参加して親になって子どもと一緒に通う家族。立場が変わっても関わり続ける人が多いのも『オーシャンファミリー』の素敵な特長です。

豊かな自然の中で、子どもたちが様々な体験を通じて成長し、大人が温かく見守る。
葉山『オーシャンファミリー』の魅力的な活動を、ぜひ体験してみてください！

2023年度の募集予定
2月4日（土）オンライン説明会
2月6日（月）各クラス、ホームページにて受付開始
※申込方法など詳しくは、公式サイトを確認ください

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