茅ヶ崎『イル・ド・ショコラ』は自然派スイーツが楽しめる老舗ショコラティエ

茅ヶ崎市東海岸、一中通り沿いに本店を構える『ILE du CHOCOLAT(イル・ド・ショコラ)』東海岸本店。黄色いひさしと、かわいらしい貝や魚が描かれた丸い看板が目印です。

イルドショコラ茅ヶ崎東海岸店の店舗外観

フランス語でチョコレートの島を意味する『イル・ド・ショコラ』は、湘南で一番の老舗ショコラティエ。そして、自然派スイーツが楽しめることでも知られています。人工香料や着色料は、一切不使用。天然素材にこだわったスイーツづくりを手掛けています。

イルドショコラのチョコレート

いくつか直営店があるなか、今回は東海岸本店にお邪魔!『イル・ド・ショコラ』が誇る本場フランスの味が楽しめるチョコレートをはじめ、湘南らしさあふれる「生シェルパイ」、そして夏限定のアイスやスイーツなどをご紹介します。
帰省土産にもピッタリな日持ちする焼き菓子もあるので、ぜひチェックしてください。

創業者の山本さんは、ショコラティエのパイオニア

温かく優しい笑顔が印象的な、『イル・ド・ショコラ』の創業者である山本さん。

イル・ド・ショコラ創業者・ショコラティエ

創業者でショコラティエ、山本雅也さん

もともとは名古屋市にあったフランス菓子店「ミロアール」の二代目でした。「ミロアール」は、名古屋で名を馳せる老舗。約50年前に山本さんのお母さまがフランス人パティシエを日本に呼び、開店したそうです。

イルドショコラの店内写真

「ミロワール」のフランス人パティシエたち

そして、名古屋で最初にトリュフ・ショコラを始めたのが「ミロアール」でした。ケーキが一個100円前後だった時代に、なんとトリュフ・ショコラは1粒100円!当時、とても珍しく高級品だったことがわかります。
開店当時高校生だった山本さんは、フランス人パティシエのジャン・マイゾエ氏の姿を見て、チョコレート作りの基本の基本を習得。ショコラティエとして、歩み始めます。

イルドショコラ・山本さんの留学写真

リヨン留学時の山本さん(右から2人目)

そして慶應大学を卒業後は「ミロアール」で修行後、フランスのリヨンへ。2年間、現地のショコラティエで修業に邁進します。ショコラティエは、当時はフランスでもまだまだメジャーではなく、パリですらチョコレート専門店はほとんどなかったのだとか。
山本さんはまさに、日本における“ショコラティエのパイオニア”でした。

茅ヶ崎ラチエン通りに開店したイルドショコラ

『イル・ド・ショコラ』ラチエン店

そして数回の渡仏後、1990年に茅ヶ崎市ラチエン通りに湘南発のショコラティエ『イル・ド・ショコラ』を開店。その当時、チョコレートの専門店は都内でも1、2店舗といった程度。まだまだショコラティエという言葉が知られていませんでした。
開店当初は「チョコレート以外はないの?」とお客さんから聞かれてしまうことも。「時代の先を行き過ぎていたから、苦しいこともありました」と山本さんは当時を語ります。


原材料にこだわり、本場の味を追求したチョコレート

「フランス仕込みのチョコレートだと、日本人の口にはパンチが強く感じることも。しかし、チョコレートに関しては、本場の味を大切にしています」と山本さん。『イル・ド・ショコラ』のチョコレートは、カカオの風味がしっかりと感じられる濃厚な味わいが特長です。

最高品質のクベルチュールを使ったチョコレート

素材には特にこだわり、カカオの風味がしっかりと感じられるクベルチュールを、山本さん自らがイタリアから直輸入。全てのチョコレートは、その最高品質のクベルチュールを用い、MOF(フランス国家最優秀職人章)直伝の製法で、丁寧に手作りされています。
そして創業当時から一貫して、人工的な香料や着色料は一切不使用。自然の色と味わいを大切にしていると山本さんは言います。

イルドショコラのショーケース

ショーケースには、トリュフや生チョコなど常時20種類ほどがラインナップ。「ショコラ・ファン」や「トリュフ・ショコラ」は、一粒250円でばら売りも可能です。

ショコラ・ファン

ショコラ・ファン(6個入り)1,720円

一番人気があるチョコレートは、「ショコラ・ファン」。仏語で「上質なチョコレート」を意味します。カカオ分の高いクベルチュールを主に使用しているので、甘さ控えめでビターな味が特長です。

おさかな貝チョコレート

おさかな貝チョコレート 1,780円

愛らしいおさかなや貝の形に仕上げた板チョコは、小さな子どもにも大人気!ビター、ミルク、ホワイトの3種類の味が楽しめます。いずれも最高級クベルチュールだけで仕上げているので、スッと溶ける滑らかな食感が特長。海の生き物のモチーフも、湘南土産にもぴったりですね。

『イル・ド・ショコラ』2大名物は、外せない!

『イル・ド・ショコラ』といえば、もちろんチョコレート。しかし、他にも美味しい名物がたくさんあります。

生シェルパイ

『イル・ド・ショコラ』といえば、「生シェルパイ」という方も多いはず!上質なクロワッサンを思わせるサクサクのパイ生地にふんわりクリームが入った貝型のパイは、子どもも大人にも愛される美味しさ。湘南を代表するスイーツの一つと言っても過言ではないでしょう。

生シェルパイ5個入り

生シェルパイ(5個入)1,980円

「生シェルパイ」は、バニラ、チョコ、プラリネ、イチゴの5種類。さらに、季節限定の味が登場します。5個入りであれば、南仏プロバンスを思わせるおしゃれなギフトボックスでラッピング。こちらの箱も、残しておきたくなるかわいさです。

期間限定の生シェルパイ

取材時に販売されていた期間限定の「生シェルパイ」は、チョコバナナ味。バナナの果実味がしっかり感じられるクリームには、チョコチップがプチプチと。ひんやり冷やして食べるのがおすすめです。

もう一つの名物が「真のティラミス(660円)」。日本経済新聞「何でもランキング」ティラミス部門で、全国2位に選ばれた逸品です。

真のティラミス

日本のティラミスは、マスカルポーネの代わりにクリームチーズや生クリームを使ったり、子どもが食べられるようにコーヒーを薄くしたりと、ティラミス“もどき”が多いのだとか。「普通の素材で普通に作ったティラミスを作りたかった」と山本さんは言います。

マスカルポーネを使った正統派ティラミス

「真のティラミス」は、マスカルポーネを100%使用した正統派ティラミス。コーヒーシロップもお店で抽出しています。愛らしい瓶に入っているのも、ティラミスの柔らかさを保つため。山本さんが本場イタリアで食べたティラミスを、忠実に再現した逸品です。

夏限定のひんやりスイーツも要チェック!

『イル・ド・ショコラ』には、暑い夏にぴったりなひんやり冷たいデザートも盛りだくさん!

イルドショコラのアイスクリーム

アイスは1個440円

中でもシャーベットとアイスクリームは、4月下旬から9月頃までのお楽しみ。ひとつひとつ手作りしたアイスやフルーツ、カカオのソルベが12種類並びます。アイスももちろん着色料や合成化学香料等は不使用なので、小さなお子さんにも安心ですね。

6種類のチョコレートアイス

さすが、ショコラティエ!チョコレートのアイスは6種類ものラインナップ。素材から丹念に仕込んで作り上げるフランス人シェフ直伝の製法で、カカオの味わいが引き立つように糖分、脂肪分ともに控えめで仕上げています。

チョコレート(ペルー)のアイスクリーム

「チョコレート(ペルー)」は、子どもにも大人気。「チョコっぽい風味」が特長のペルー産クリオロ種カカオのクベルチュールと、ペルー産ココアパウダーを使用した「ペルー100%」のアイスです。チョコレートの甘美な香りとフルーティーな余韻が特長で、大人も満足の美味しさです。

イルドショコラのシャーベット

シャーベットもカラフルに!手前からラズベリー、いちご、パッションオレンジ、洋梨のシャーベット。フランスでシャーベットと名乗るためには、35%以上の果実分を使用しないといけないのだとか。『イル・ド・ショコラ』のシャーベットはフランスの基準で作られているため、果実そのものの美味しさが楽しめます。

カクテル・ジュレ

フルーティーなひんやりデザートといえば、こちらの「カクテル・ジュレ(420円)」もはずせません。カラフルな色彩は、果実そのものの色彩。完熟果実の旨味を生かした、さわやかなフルーツゼリーです。常温でも持ち運びできるので、お土産にもピッタリですね。


ケーキ類は、日本人の好みに合わせてアレンジ

チョコレートに関しては本場フランスの味を貫く山本さんですが、ケーキに関しては日本人の味覚に合うようアレンジをされているそう。ショーケースには定番から季節限定のケーキメニューまで、20種類程度が並びます。

ショコラティーヌのケーキ

人気のケーキと言えばこちらの「ショコラティーヌ(500円)」。こちらは、子どもでも食べやすいようあえてカスタード系のソースを混ぜて、チョコレートをマイルドに仕上げているのだとか。お酒も控えめなので、子どもにも安心です。

イルドショコラのさっぱり系スイーツ

さっぱり系スイーツも、夏だけのお楽しみ。レモンやパッションフルーツのジュレにグレープフルーツを合わせた「レモン&パッション(430円)」や、ココナッツムースにフランボワーズのジュレを合わせた「パルフェ ココ(450円)」など、今だけの味は要チェックですよ。

チョコレートのバースデーケーキ
お誕生日のデコレーションケーキ

お誕生日などのデコレーションケーキは、2日前までにご予約を。生クリームやチョコレートの、シンプルなデコレーションンケーキはもちろん、マカロンや果物を飾るなどのオプションも可能です。生クリームやチョコレートのデコレーションケーキは、4号サイズ(3~4人分)で3,000円から。オプションケーキは値段が異なるので、お店にお問い合わせくださいね。

湘南らしさあふれる、愛らしいモチーフも魅力

南仏プロバンスを思わせる明るい店内には、湘南らしさあふれる海のモチーフがいっぱい!先ほどご紹介した貝の形の「生シェルパイ」や「おさかなチョコレート」の他にも、ギフトにもぴったりな焼き菓子が揃います。

イルドショコラのサブレ

サブレ各種 1個200円

型から別注したという海の生き物たちのサブレは、湘南の海を表現したお菓子。左からくじら型のレモンサブレ、ひとで型のチョコチップサブレ、ひらめ型のチーズサブレ、おさかな型のバニラサブレが並びます。

パイ菓子のシェルジャン

レーズン、チョコチップ、オレンジの3種類

「生シェルパイ」のルーツだと言う「シェルジャン(300円)」は創業時からの看板商品。湘南の海をイメージした、かわいい貝型のパイ菓子です。大手百貨店の「産直ギフト」で、全国トップの販売数を記録したというエピソードも。7日間日持ちするので、ギフトにも最適です。

イルドショコラの包装紙
イルドショコラのロゴマーク

包装紙や紙袋にも海の生き物が描かれ、湘南らしさ満点!実はこちらの海の仲間たちのイラストやロゴマークは、山本さんご自身が描いたオリジナルなのだとか。ディテールにまで、山本さんのこだわりとセンスが光ります。

イルドショコラの店内

湘南の老舗ショコラティエ『イル・ド・ショコラ』には、本格的なチョコレートはもちろん、季節限定のスイーツや愛らしい焼き菓子がいっぱい!しかもどのスイーツも、天然の材料にこだわって作られているので、小さなお子さんを持つママにも嬉しいですね。
毎日のおやつに、手土産に、ぜひお立ち寄りください!


ライター:honobono
夫の転勤であこがれの地、湘南へ。茅ヶ崎在住。湘南の太陽をいっぱい浴びて、美白とは縁遠い生活を満喫中。湘南で子育てを楽しむヒントを、お母さん目線で提案していきます。
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