藤沢・湘南台『SACHI菓子』で、美味しい米粉&植物性スイーツを楽しもう!

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2022年1月に湘南台にオープンした『SACHI(サチ)菓子』。こちらは、米粉を使った植物性のお菓子が楽しめるケーキ屋さんです。

湘南台・サチ菓子のショートケーキ

食物アレルギーがあり、自由にケーキが選べない…。
『SACHI菓子』なら、そんなストレスはゼロ!卵・乳製品・小麦粉・白砂糖不使用の美味しいお菓子が揃います。

日本ヴィーガン協会の認証マーク

入り口には「日本ヴィーガン協会」による認証マークが。NPO法人「日本ヴィーガン協会」理事長の室谷 真由美さんも来店し、『SACHI菓子』は3000店舗目の日本ヴィーガン協会認証店舗に選ばれたそうです。

湘南台のケーキ屋・サチ菓子の店内カウンター

米粉を使ったケーキってどんな味?どんな見た目?子どもでも美味しく食べられる?と、甘いものには目がない筆者は興味津々!
さっそくお店にお邪魔してみましょう。

子どものアレルギーが、米粉のお菓子作りのきっかけに

『SACHI菓子』代表の石田幸子さんは、もともとパティシエとして福井県の洋菓子店で働いていました。
「食物アレルギーを持つご家族がショーケースを見て、好きなケーキを自由に選べたらいいなとおっしゃっていたことがあって。当時作っていたケーキは、アレルギーの方は選ぶことができない物ばかりでした」と石田さん。
その頃から、みんなが一緒に食べられるお菓子を作ることができたらという思いがあったそうです。

そしてお子さんの出産を機に、大きく歯車が動きます。

湘南台のケーキ屋・サチ菓子代表・パティシェ

『SACHI菓子』代表 石田幸子さん

「娘は母乳を通じて食物性アレルギーに。アトピーもとてもひどかったですね」と石田さん。まれに、母乳が原因で授乳中にアレルギー症状が出ることがあるそう。娘さんのアレルギーをきっかけに、石田さんは、医療はもちろん食事が重要という医食同源やマクロビ、歴史までを徹底的に調べたのだそうです。
そして、すべてを紐解いた結果、自分の食生活がとても大事だったということに気が付いたと言います。

湘南台のケーキ屋・サチ菓子のシナモンロール

大人気のシナモンロール 430円

以後、石田さんは食生活を見直し、卵、乳製品、小麦粉、白砂糖を除去するように。他にも布おむつを使うなど、自然な育児を徹底した結果、娘さんのアトピーは改善。今では喘息も、全く出なくなったそうです。

いつしか「自分で体感したいことを、発信したい」と、思うようになった石田さん。
「自分のパティシエとしての経験を活かし、世の中に貢献できることがないかなと考えた時、食物アレルギーを持つ人も、そうでない人も、みんなが食べられるお菓子を作ることなのではないかと」

こうして、石田さんの米粉を使った植物性のお菓子作りへの挑戦が始まります。

原材料は、福井県産ピロール玄米粉にこだわり

『SACHI菓子』で使用する米粉は、ピロール農法で栽培された「ピロール玄米粉」を使用しています。
ピロール農法とは、土の中に生息するシアノバクテリア(ラン藻)を活用することで、土壌の有機微生物が出す二酸化炭素を酸素に代え、稲に酸素やミネラルなどを豊富にいきわたるようにした農法。農薬を分解させる働きもあるので、残留農薬が検出されないとも言われています。

ピロール米

ピロール農法で作られた米(ピロール米)は、体質改善に欠かせないとされるミネラルやビタミンが豊富なのだとか。また、弱酸性であることが多い通常の米と比べ、ピロール米は弱アルカリ性で、アレルギーやアトピーに優しいと言われています。

ピロール玄米粉で作ったクッキー

お花のクッキー(2枚) 363円

石田さんは米粉の洋菓子作りは、この「ピロール玄米粉」との出会いが原点。『SACHI菓子』のすべてのお菓子に、ピロール玄米粉が使われています。

「ピロール玄米粉は原価が高いため、正直今の価格設定では厳しいです。でも、私が伝えていくことで、より多くの人がピロール米を食し、広く普及してくれたら」と石田さん。
ピロール玄米粉へのこだわりには、より多くの人に健康になってほしいという、石田さんの強い想いがありました。

彩り豊かな米粉&植物性のケーキに、わくわく♪

『SACHI菓子』のお菓子は、卵、乳製品、小麦粉、白砂糖は一切不使用。バターの代わりに石田さんが厳選したこめ油を、白砂糖の代わりにきび糖やメイプルシロップ、アガベシロップ、米飴を使用しています。

卵、乳製品、小麦粉、白砂糖は一切不使用のケーキ

「原価は高いですが、利益よりも食べてもらいたいという気持ちが強いですね。知ってもらわないと、世の中が変わっていかないと思うので」と石田さん。
ケーキは一つ400円台からと、ヴィーガンスイーツのわりに手が届きやすい価格に設定されています。

それでは、『SACHI菓子』で人気のケーキをいくつかご紹介しましょう。

アレルギー対応・苺のショートケーキ

こちらは定番の「苺のショートケーキ(756円)」。クリームは豆乳ときび糖を使用しているため、ほんのり生成り色。生クリームと比べるとさっぱりとしていて、ふんわりと軽い口当たりが楽しめます。
優しい米の甘さを感じる米粉のスポンジはパサパサすることなく、しっとり。豆乳クリームと絶妙にマッチします。

アレルギー対応・豆腐のチーズケーキ風

こちらは「豆腐のチーズケーキ風(669円)」。こだわりの味噌によるほんのりとした塩気と、レモンの酸味が口の中に広がります。
また、くず粉と米粉で作られたタルト部分は、サクっと香ばしくヴィーガンとは思えないほどリッチな味。爽やかな豆腐のチーズケーキ(風)と相性が抜群です。

アレルギー対応・キャラメルバナナケーキ

「キャラメルバナナケーキ(660円)」は、子どもに大人気!香ばしいアーモンドと、ほろ苦いキャラメルクリーム、甘いバナナが後を引く美味しさ。もはや、普通のケーキと言ってもわからないほど満足感ある味わいでした。

アレルギー対応ケーキ・オペラ

取材時にはなかったのですが、「オペラ(810円)」は石田さんが大好きなケーキ。卵・乳・小麦粉・白砂糖に加え、ナッツ類も不使用なのに、濃厚な味が楽しめるそうですよ。

ケーキを食べる子ども

『SACHI菓子』のケーキは、子どもにも人気

「洋菓子に近づけようとしている」という石田さんの言葉の通り、『SACHI菓子』のケーキは「ヴィーガンだから…」というあきらめを一切感じさせない美味しさ。
使用している素材がおかずと一緒なので、仮にご飯の代わりにしても安心だと石田さん。普通の洋菓子とは異なり、しっかりと栄養を摂ることができるのだそうです。
しかも、米粉を使っているので腹持ちも抜群。お子さんはもちろん、ダイエット中のご褒美にもぴったりです。

カフェスペースではハンドドリップのコーヒーも

フランスのおばあちゃんの家をイメージしたという『SACHI菓子』の店内。置かれている家具や小物に、石田さんのセンスが光ります。

湘南台のケーキ屋さん・サチ菓子のインテリア

石田さんはもともと化学物質のアレルギーを持つことから、店内に置かれている家具はすべて、接着剤などの化学物質を揮発する心配がない昔の家具ばかり。どこか懐かしく、ほっこりと温かな気持ちになるのは、そのせいかもしません。

湘南台のケーキ屋さん・サチ菓子の店内テーブル

窓側の長いテーブルは、昔学校で使われていた机。あめ色に焼けた机は味わいがあり、長い年月を感じさせます。

ナッツ類不使用の苺のケーキ

「苺のケーキ(648円)」はナッツ類も不使用

こちらのカフェスペースでは、ケーキと一緒に淹れたてのコーヒー(486円)や紅茶、ジュースなどを楽しむことができます。

ハンドドリップのコーヒー

ハンドドリップで淹れるコーヒーは、オーガニックの豆を使用。福井県のコーヒーショップが『SACHI菓子』のケーキに合うように豆を焙煎し、ブレンドしているそうです。
カフェインが苦手な方には「穀物コーヒー(432円)」などもあります。

コーヒーを淹れる鉄釜で沸かしたお湯

こちらの鉄釜は、ただのオブジェではなくちゃんと現役で活躍中!『SACHI菓子』のコーヒーは、この鉄釜で沸かしたお湯で淹れています。
鉄釜でお湯を沸かすと、湯に鉄分が流出するため、コーヒーや紅茶を通じて鉄分が摂取できるのだとか。とはいえ、鉄の味はしないのでご安心を。来店をきっかけに、鉄瓶を購入する人もいるそうですよ。

子ども用のキッズチェア

キッズチェアの用意もあるので、小さなお子さんと一緒でも安心!お子さんが遊べるよう、ミニキッチンも。これならお子さんが飽きてしまうことなく、ママはゆっくりケーキが楽しめそうですね。

アレルギーの有無に関わらず、みんなで食べられるケーキを

「米は小麦と比べ血糖値が緩やかに上昇するため、お腹が空きづらいのが特長です。そのため気持ちも安定しやすい」と石田さん。
実際取材時にも「ここのケーキを食べると、気分が落ち着くわ」とおっしゃるお客さんもいらっしゃいました。

焼き菓子のセット

焼き菓子のセット(1,512円)は贈り物にも最適

米を食べる日本人は減っていると言います。しかし実は、米は非常に体に良い食べ物。アレルギーを持つ人も少ないと言われています。
「米粉のお菓子を通じて、食への意識を変えてもらえたら」と、石田さんは願います。

バースデーケーキやお祝いのケーキ

『SACHI菓子』では、バースデーケーキや季節のお祝いのケーキなどのオーダーも可能。
バースデーケーキは1週間前までに予約が必要です(12cmサイズで4,200円から)。
食物アレルギーがあるお子さんでも、家族と同じケーキでお祝いをすることができると評判なのだとか。重篤な食物アレルギーをお持ちの場合は、お気軽に石田さんにご相談ください。

湘南台のケーキ屋さん・サチ菓子のケーキカウンター

アレルギーを持つ人以外にも、食べてもらいたいという『SACHI菓子』のケーキ。
筆者も実際に米粉のケーキを食べてみて、本当に美味しく通常の洋菓子と同じ満足感があると実感しました。

みんなが同じ美味しさを分かち合えることは、幸せなこと。『SACHI菓子』のSACHIは、まさに幸福の幸。
ぜひ、みなさんで『SACHI菓子』のケーキをお楽しみくださいね。

ただいま、SACHI菓子ではスタッフ募集中!
詳しくは、お電話(0466-96-0218)もしくはInstagramのDM(@sachigashi)でお問い合わせください。

ライター:honobono
夫の転勤であこがれの地、湘南へ。茅ヶ崎在住。湘南の太陽をいっぱい浴びて、美白とは縁遠い生活を満喫中。湘南で子育てを楽しむヒントを、お母さん目線で提案していきます。
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