クレジットカードや電子マネー。目に見えないお金を使うことが多くなった昨今、「子どもはちゃんとお金の大切さや価値を、理解できているのだろうか」と不安に思うママさん、パパさんもいらっしゃるのではないでしょうか。
金銭感覚こそ、子どものうちから身につけておくことが大切。
でも、どう教えたらいいかわからないという方も多いと思います。

講師の髙橋知史さん
そこで今回は、子どもが楽しみながらお金について学ぶことができる『キッズマネースクール』をご紹介。『キッズマネースクール』認定講師のヒトカチ株式会社髙橋 知史さんに、子どもへの金融教育の大切さやその方法をお聞きしてきました。
2024年12月に藤沢市羽鳥の不動産会社『Mahalo Living(マハロリビング)』で開催された『キッズマネースクール』の様子とともにお伝えしていきます。
『キッズマネースクール』では、何が学べるの?
『キッズマネースクール』は、「一般社団法人 日本こどもの生き抜く力育成協会」が監修する、4歳から12歳のお子さん対象としたマネーセミナー。未就園児から10歳くらいまでは、「おみせやさんごっこ」でお金の大切さや親への感謝などを学びます。小学校中学年以降はクレジットカードや電子マネーなどの見えないお金について、また投資の基本や知識のセミナーも。年齢にマッチしたコンテンツが用意されているのが特長です。
今回は、お金の勉強の導入になる「おみせやさんごっこ」をご紹介。「おみせやさんごっこ」では、子ども達がおみせやさんの店長になり、商品の色塗り(仕入れ)、陳列や声かけ(集客)、値決めや交渉(売上)、前後のお金の増減(利益)を楽しく体験します。
この日の参加者は小学校1年生の男の子3人と3年生の女の子。まずは、お金の歴史や役割、世界のお金についてスライドを使ったお話から始まります。
「昔は貝や塩がお金の代わりだったんだ!」など、お金についての豆知識を楽しく得られる内容。「そもそもお金ってなんだろう」という興味を引き出します。ユーモアあふれる高橋さんのお話に、子ども達は釘付け!
続いては、寸劇「うさぎとかめのパン屋さん」。何日も前に作ったパンを適当に並べて売ろうとするウサギと、心を込めて作ったパンを丁寧に並べ、お客さまに声がけをしながら売ろうとするカメ。実際にパンが売れるのはどっち!?この寸劇では、働いてお金を稼ぐには、どんな仕事をすべきなのかを楽しく伝えています。
そしていよいよこの日のメインイベント「おみせやさんごっこ」の準備。パン屋さんにお花やさん、子どもがなりたいお店を選んで商品に色付けをしていきます。
色塗りのルールは、お店が始まる時間までに丁寧に塗ること、おうちの人の手は借りないこと、そして先に終わった場合は、小さなお友達を助けてあげること。
どうやったらお店のものが売れるのか、仕事を時間内に終わらせるにはどうしたらいいのか。色塗りを通じて、学べることがたくさんありました。
子ども達が色を塗っている間は、「大人のためのマネースクール」を開催。「おこづかいはいつから渡すべき?」「金額は決まっている方がいい?お手伝いをしたら渡す報酬制がいい?」など、おこづかいに関する疑問や悩みを解決していきます。他にも、住宅資金や教育資金についてのお話を。参加されていたママさん達からは、様々な質問が飛び交いました。
商品の色塗り(仕入れ)も終わり、子ども達の開店準備も万端!いよいよ、お店のオープンです。子ども達がおみせやさんの店長になり、陳列や声かけ(集客)、値決めや交渉(売上)を行います。閉店後は売上を計算し、お金は仕事の対価であることを実感。「たくさん売れた!」と子ども達は、満足そうでした。
閉店後は、お給料をゲット!子ども達はおみせやさんごっこを通じて、働く大変さ(お金をもらうこと)と楽しさ、そしてお金はありがとうと交換するものということを体験することができました。
家庭でのお金の勉強は、おこづかいで始めよう!
「大人のためのマネースクール」でもお話がありましたが、おこづかいを始める時期について迷う親御さんも多いかと思います。「ものをお金で買うということを知った時、お金というものの概念を知った時が、おこづかいを始めるチャンス」と髙橋さん。髙橋さんのお子さんは4歳ごろからおこづかい制度を取り入れたそうです。

お小遣いの渡し方は、週単位や月単位で決まった金額を渡す「定額タイプ」、お手伝いなどの労働に応じて金額が決まる「報酬タイプ」など。「定額タイプ」では一定の金額が定期的に入ってくるため、お金の管理を学ぶことができます。「報酬タイプ」は、お金は仕事の対価であることが体感できるのがメリット。小さなお子さんの場合は、「定額タイプ」と「報酬タイプ」のミックスが始めやすいと髙橋さんはいいます。
おこづかいを始めたら、おこづかいちょうをつけよう!
おこづかいを始めたら、おこづかいちょうを始めましょう。めんどくさくならないように習慣化することが大切。4、5歳から始めるのがおすすめだそうです。
おこづかい契約書

まずはどのようにおこづかいを渡すかを、子どもと書面で取り決めをしましょう。
特に「報酬タイプ」の場合は、何をしたらいくらということをあらかじめ決めておくことが大切。子どもに何かお願いをした時「いくらくれるの?」という可能性も…。それを防ぐためにも、最初に仕事と報酬の契約を交わしておくことが大切です。
おこづかいけいかくひょう

おこづかいの額を決めたら、まずは貯金枠(いつか欲しい物を買うため)、ありがとう枠(人のために使う、感謝のきもち)、自分のための枠(自由に使えるお金)の3つのカテゴリーに分けます。
おこづかいちょう

そしていよいよ、おこづかいちょうの出番!自分のお金の内訳を把握することが目的です。何にいくら使ったかを記入することで、無駄なものをたくさん買っていることに気がつくことも。でもいいんです。親がガミガミいうよりも、自分で記録したほうが、気づきも大きいはず。自立心も育んでくれそうですね。
おこづかいちょうなどの資料は、「キッズマネースクールHITOKACHI校」の公式LINEの登録でダウンロードが可能です。
まずは、大人がマネーリテラシーを身につけよう
「お金って汚いもの、大っぴらにするものじゃないという空気がまだまだあります。でもお金は使い方さえ間違わなければ、いろいろなことを叶えてくれる便利な道具であることを伝えるべきだと思います」と髙橋さん。将来、お子さんが豊かな人生を送るには、お子さんが小さなうちから親御さんが、意識してお金について教えていくことが大切といいます。
そのためには、家庭内でパパとママがお金についての意識が高い状態でないと、子どもには伝わらないと髙橋さん。大人がまず、お金に対する知識を身につけることが大切です。「家計管理ができていない…」そんなパパさん、ママさんもご安心を!髙橋さんは『キッズマネースクール』で個別相談も受け付けています。
子どもだけではなくママやパパにとっても学ぶことが多い『キッズマネー教室』。ぜひ、お気軽にご参加くださいね!
3/1(土)・9(日)「おみせやさんごっこ@横浜」を開催!
今回ご紹介した髙橋知史さんが横浜市 南公会堂にて、『キッズマネー教室』を開催。内容は4歳から10歳くらいまでのお子さんを対象とした「おみせやさんごっこ」になります。
開催日 2025年3月1日(土)、9日(日)
時間 10:30〜12:30 / 14:00~16:00
場所 横浜市 南公会堂 4階 1号・2号会議室
〒232-0024 神奈川県横浜市南区浦舟町2-33 [Googleマップ]
申込方法等詳細は『キッズマネースクール』公式サイトをご覧ください。
「おみせやさんごっこ@横浜」セミナー詳細(キッズマネースクール公式サイト)
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夫の転勤であこがれの地、湘南へ。茅ヶ崎在住。湘南の太陽をいっぱい浴びて、美白とは縁遠い生活を満喫中。2023年に保育士資格を取得。湘南で子育てを楽しむヒントを、お母さん目線で提案していきます。