インタビュー:My BEACH代表 荻野明美さん

moana People vol.6
湘南で自分らしく輝いている方に、様々な活動のお話とご自身が感じる湘南の魅力を伺っていく『moanaPeople』。

第6回目は、mama moanaも協賛している湘南最大級の女性を応援するイベント『My BEACH(マイビーチ)』、『My BEACH market』代表の、荻野明美さん。
ドラマティックな経歴や経験からイベントプランナーへ。ご自身がほんとうにやりたかったことや今後の展望など、色々とお話を伺って参りました。

荻野明美さん

荻野明美さん
スタイリスト、フラダンス講師などを経て、2015年からイベントプランナーを始める。「子育て中のママ、仕事に夢中な女性、もっともっと美しく輝け!」をコンセプトに2017年に湘南最大級の女性応援イベント『My BEACH』をスタート。最新情報は、HPInstagramFacebookをチェック!

ドラマティックな経歴と経験を経て、イベントプランナーへ

ーー荻野さんは、様々な魅力的な経歴をお持ちとお聞きしましたが、イベントプランナーになられたきっかけをお聞かせください。

荻野さん:結婚前にスタイリストをやっていたのですが、その頃から何かを創り出すことが好きでした。レコード会社にお勤めしていた時期があって、昔から好きだった音楽により一層触れ、更に好きになっていきました。「音楽」「つくる」「楽しい」この3つができることって、なんだろう?それができたら最高じゃない?と、ずっと思っていました。

荻野さん

その後、将来のために資格を取りたくて大学に行き、勉強をしました。卒業後入社した企業が、音楽フェスの先駆者であり日本最大級のビーチフェスティバルである『BIG BEACH FESTIVAL』を始めた頃でした。
世界的なアーティストをブッキングした魅力的なステージの迫力、何万人というお客さまが笑顔で一日中盛り上がって、ほんとうに凄かったです。昔からの友人が運営で関わっていて、みんなでイベントを作り上げていくのを目の当たりにしていたので「すごい!楽しそう!」と思ったのが、きっかけのひとつでした。そこで初めてのイベントを一緒にやったパートナーとも出会い、イベントをやってみたいという想いがどんどん膨らんでいきました。

大成功をおさめたイベントプランナーデビュー

Wave Picnicのチラシ

ーーイベントプランナーとして初めて手がけられたイベントは、どのようなものだったのですか?

荻野さん:「ライブ」、「ダンス」、「ライブペイント」、「フード」、そこに「マーケット」や「ワークショップ」を入れた、様々なコンテンツが楽しめるイベントでした。それを開催するためには、どのような場所が良いか?日々、場所探しをしていました。

surfers ZUSHI

そんな時、「すごいところがあるよ、行ってみない?」と、まだオープンして間もない『surfers ZUSHI』を教えていただいて。行ってみて、「何ここ!すごく良い!ここでやるのだったら、絶対夏がいい!」と決まりました。
私は人の気持ちを高ぶらせるには、まずロケーションが大切だと思っています。「わぁ!素敵」とワクワクしてテンションが上がれば、より一層楽しくなると思うので、そこに妥協はしたくありませんでした。

surfers ZUSHIの様子

2015年7月の海の日。私の初めてのプロデュースイベント『Wave Picnic』が開催されました。お子さん連れでもみんなが楽しんでいただける、昼から夜までの時間帯の開催。300人近くのお客さまが来てくださって終日盛り上がり、大成功でした。お店に人が入りきらなくて、ドリンクも完売して、お店側もびっくりしていました。

Wave Picnicの様子
Wave Picnicの様子

アーティストを呼んでライブをやって、ベリーダンサーを呼んでダンスもあって、マーケットもあって。後の『My BEACH』に繋がっていくイベントでした。みんなの楽しそうな顔を見て、私がやりたかった事はこれだ!と、確信に変わっていきました。

荻野さんと参加者の方たち

その頃から、毎日を頑張っている女性たちを応援するイベントをやりたいと、思い描き始めました。子どもを産んでママになろうが、仕事をがむしゃらに頑張っていようが、人生を諦めず楽しんで欲しい。全ての女性に輝いていて欲しいし、応援したい。やりたいことを諦めずに才能を発揮できて、楽しめる場所を作ってあげたい。せっかく女性に生まれたのだし一度きりの人生だから、「あぁ楽しかった、私の人生」と思って欲しい。みんなが笑顔になれるような、みんなで楽しめるような事ができればいいな。そういう想いから、『My BEACH』は生まれました。

『My BEACH』実現への道のり

ーー初めてのイベントが大成功し、そこから『My BEACH』までは順風満帆だったのですか?

荻野さん:実は苦労や失敗もありました。第一回目の『Wave Picnic』の時は結果的には快晴だったのですが、前日まで大雨でハラハラドキドキでした。第二回目の『Wave Picnic』は東京夢の島マリーナで開催したのですが、その日は強風でお天気もあまり良くなく、それが客足にも影響をきたしましたし、野外テラスでのライブが中止になってしまったのです。
野外は天候に左右されるし、マーケットが影響を受けやすい。作家さんが心を込めて作ったものが、潮でベタベタしたり日焼けしたりする。その経験を経て、屋内で開催するという選択肢が浮かびました。

ーー湘南の地で『My BEACH』を開催したのは、どのような経緯だったのですか?

荻野さん:逗子と東京でイベントをやってみて、やはりロケーションは重要!と再認識しました。湘南は高校生の頃からよく遊びに行っていましたし、私自身がサーフィンをやっていたのもあり友人も多く、馴染み深い地でした。次のイベントは、湘南でやりたい!と固まっていきました。みんながワクワクする場所を見つけたい!と、色々な場所を見て、探しに探しました。

My BEACH会場

江の島は交通の便が良く東京からもアクセスしやすい上に、イベントに来るついでに観光もできる。やっと見つけた理想的な場所が、江の島ヨットハーバーでした。

全面ガラス張りで海の風景がワッと目に入って来て、天井も高く圧迫感がなく、吹き抜けの窓からサンサンと光が入って来る。屋内ですが、野外と同じような気持ち良さと高揚感を得られる場所です。

My BEACHの様子

応援してくださる方の後押しもあり、一年かかりましたが江の島ヨットハーバーで開催することが決定しました。女性が中心のイベントなのでやりたいコンテンツはたくさんありましたが、初回は少し欲張って、「マーケット」「ワークショップ」「ライブ」「ファッションショー」「トークショー」の5つのコンテンツを盛り込み、2017年4月に『My BEACH』が始まりました。

My BEACHの様子

人生での経験に無駄なものはひとつもなかった

荻野さん

ーー荻野さんの努力と情熱が、形になったのですね!お話を伺っていると、歩んできた人生の様々な経験が、『My BEACH』に繋がって行ったように感じました。

荻野さん:そうですね。やりたい!と思った事はやらないと気が済まない性格で、しかも極めるタイプで(笑)。ダンスが習いたくて始めたフラダンスも、知れば知るほどおもしろさにハマって、遂には講師になってお教室を持つようにもなりました。
長年フラを全力でやり切って、燃え尽きたと感じていたタイミングで、イベントプランナーのお話が出て来て今に至ります。
好奇心が旺盛で今まで様々な仕事をして来ましたが、その経験も遊んでばかりいた時代も、決して無駄ではなかったと思っています。そこで経験したことや知り合った人たちが、今に繋がっています。様々な経験をして来たからこそ、ほんとうにやりたいと思えることを見つけることができて、実現もできたのだと思っています。

ワークショップを通じで子どもたちに楽しみながら学んでもらいたい

My BEACHの様子

ーー『My BEACH』は毎回たくさんのお客さまで溢れ返っていて盛り上がっていますが、マーケットの他にも作家さんたちによるワークショップが行われていて、小さなお子さんが懸命にものづくりに取り組む姿が、微笑ましくて印象的ですよね。

荻野さん:湘南はクオリティの高いママクリエイターさんがとても多く、せっかくものづくりのマーケットをやるのだから、体験する場所を作りたかった。親子で一緒に協力してものづくりしたり、子ども同士で譲り合うことを覚えたり、お隣に座った子と仲良くなったり。

My BEACHの様子

子どもたちに、ものを創り出す楽しさを伝えていきたいし、ワークショップを通じて大切なことを色々と学んでもらえればと思っています。実は今後、ワークショップだけのイベントをやってみたいと思っていて、プランニングしているところです。

湘南は特別な場所。都会では得られない素晴らしい経験ができる

ーー家族みんなで楽しめる、湘南のオススメのスポットはありますか?

荻野さん:やはり江の島ですね。島の外には新江ノ島水族館もありますし、裏江の島に行ける船も出ています。でも、なんといっても島内に入ることをオススメします。歩いて島を散策すれば結構な運動にもなり、登山やピクニックもできますし、ヨットハーバーではセイリング体験もできます。

江ノ島ヨットハーバー

ヨットハーバーの海に向かっていくセンタープロムナードの先には、小高い丘のようになっている人口の島さざえ島というのがあるのですが、その下にあるタイドプールがお子さんとの磯遊びにオススメです。浅瀬の岩場を再現したようなプールで海とつながっているので、干満に合わせて海水と一緒に海の生きものが流れ込んで来るので、触れ合うこともできます。磯遊びで身体が冷えたら、江のスパで温泉に入って帰ることもできます。裏江の島にはパワースポットの岩屋もあるし、美しいサンセットも見ることができます。眺めの良い素敵なカフェや、地魚のおいしい食堂もたくさんあります。島に行けば、家族みんなで一日中遊べますよ。『My BEACH』にお越しいただく際は、せっかくなので江の島を堪能していただけたらと思っています。

荻野さん

ーー荻野さんなりの、湘南の楽しみ方を教えていただけますか?

湘南の夕日

荻野さん:湘南は、海や自然が近いところにあるのが素晴らしいと思っています。感動するほど美しいサンライズもサンセットも、富士山も間近に見ることができる。歴史に触れられる寺院仏閣もたくさんあるし、東京では味わえない素晴らしいロケーションのレストランで、地産地消のおいしい食べ物も楽しめます。
湘南には素敵なモノ、コトがたくさん詰まっています。思い思いの海や自然の楽しみ方ができる、特別な場所です。東京から近くて、こんなに自然が溢れている素晴らしいところ、なかなかないと思います。海ってほんとうに偉大で、物凄いパワーがもらえます。私たち女性は、いくつになっても元気に人生を楽しみたいので、パワーをもらいたいじゃないですか。海の近くで好きなハンドメイドを楽しみながら、自然の恩恵を受けて子育てして、湘南のママさん、最高!と思っています。普通に生活しているのに毎日がリゾートですし、日々自然に癒されて生きている。だから、クリエイティブな方が多いのかも。自然が創作活動に与えるインスピレーションは、計り知れないものだと思っています。

みんなで楽しめること、喜んでいただけることを広げていきたい!

ーー荻野さんの今後の夢や展望をお聞かせください。

荻野さん:『My BEACH』を軸に、楽しいことを色々と広げていきたいですね。やりたいことやアイディアは常に湧いてきています。とにかく楽しいことをするのが好きなので、自分も楽しみながら皆さまにも楽しいと感じてもらいたいし、喜んでもらえることをしていきたいです。江の島ヨットハーバーに関しては大きな音源が使えなくなってしまったので、ライブやショーなどのコンテンツを、他の場所でできるように構想を練っています。新しいプロジェクトも考えているので、近いうちご紹介できたらと思っています。

江ノ島

『My BEACH』を通してたくさんの良いご縁が結べ、皆さまにご協力いただいて、今があると思っています。全てはご縁、人と人のつながりです。自然への感謝、ご縁を結んでくださった方々への感謝の気持ちを忘れずに、今後も皆さまに楽しんでもらえるようなことをやっていきたいと思っています。

My BEACHのポスター

ライター

ライター:aya_peco
大学時代から女性誌ライターを始め、様々な雑誌で執筆活動を経験。持ち前の好奇心と行動力で、スタイリングやファッションショーなどにも携わる。その後、アパレルのプレスを経て、結婚を機に大好きな湘南に移住。海と自然と可愛いものをこのよなく愛し、スローライフを満喫する日々を送る。

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