逗子・小坪『自遊人処』で、手作り石窯の絶品ピザを召し上がれ!

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お隣の鎌倉市に隣接した、逗子マリーナと小坪漁港が有名な逗子市小坪エリア。
その一角に、石窯で焼いたピザを提供するお店『自遊人処(じゆうじんどころ)』があります。

逗子のピザ屋・自遊人処の店舗外観

手作りの石窯で丁寧に焼かれたピザの美味しさはもちろん、店主の草柳さんの朗らかな人柄に惹かれて、ランチタイムは平日も休日も大賑わい!開店当初から通う常連さんも多いそう。

逗子のピザ屋・自遊人処のマルゲリータピザ

駐車場完備で車でもアクセスしやすく、逗子駅と鎌倉駅を結ぶバスルートの中間にあるので公共交通機関でも行きやすいのも魅力のひとつ。逗子マリーナや小坪漁港の散策と併せて立ち寄るのもおすすめです。

長年に渡り、たくさんの人から愛されるピザを焼き続けている草柳さんの想いとお店のこだわり、『自遊人処』で食べられる美味しいピザを紹介します!

逗子の小坪漁港近くにある一軒家ピザ屋さん

逗子市の西部、観光客でも賑わう逗子マリーナ近くにある小坪漁港。鎌倉時代から続く、古き味わいのある景色が広がる港です。

逗子のピザ屋・自遊人処のオープンテラス席

お店の入口にもテラス席が

その小坪漁港近くに位置する『自遊人処』は、表通りから入った小川が流れる遊歩道沿いにひっそりと佇む一軒家のお店です。
遊歩道は近くの小学校の通学路でもあり、登下校の時間帯はランドセルを背負った子どもたちの楽しそうな声が響きます。テラス席はワンちゃん連れでもOKです。

逗子のピザ屋・自遊人処のテーブル席

スリッパに履き替えて入る店内は、広い無垢板のテーブルが並び、どこかホッとする温かな雰囲気に包まれています。

逗子のピザ屋・自遊人処の子ども向けおもちゃ

店内には子どもが遊べるおもちゃがさりげなく置いてあります。また、実際料理にも使っている、店主・草柳さんがセレクトした食材や調味料の販売も。

逗子のピザ屋・自遊人処の飲食スペース

店内奥にも広がる、ゆったりした飲食スペース

写真真ん中にあるのはベビーサークル。中には絵本もあり、先に紹介したおもちゃをここに持ってきて、子どもを遊ばせながら食事を待つこともできます。

逗子のピザ屋・自遊人処のオープンテラス席テーブル

小川に面した外のテラス席では、静かな住宅街に流れる川のせせらぎがBGMのように心地よく響きます。

オープンテラス席にある子ども向けブランコ

子どもが喜ぶこと間違いなし!のブランコまであり、子ども向けのちょっとした気遣いと遊び心を感じます。
ちなみに子ども用のいすもあるので、必要であれば気軽にリクエストしてくださいね。
また、トイレには店主手作りのおむつ交換台もあるのでご安心を!

逗子のピザ屋・自遊人処の店主

お話を伺った、店主の草柳聡一さん

子連れにも優しい工夫を散りばめながらお店を切り盛りされているのが、店主の草柳聡一さん。ご自身も、小学3年生女の子と小学1年生男の子のパパでもあります。
トレードマークでもあるえんじ色のエプロンのお腹部分は、いつもピザ生地の粉で真っ白。日々、美味しいピザを手作りされている証です。

2005年オープン、長い間愛され続けるピザの秘密

生まれも育ちも逗子・小坪の草柳さん。
中学時代、牧場をテーマにしたテレビのドキュメンタリー番組をたまたま見かけます。そこで牧場に興味と憧れを抱いた草柳さんは、北海道の酪農を専門で学べる高校と大学に進学。その決断は周囲を驚かせましたが、ご両親は前向きに送り出してくれたそう。

卒業後は、大学時代に学んだチーズをさらに深く勉強するため、スイスへ渡ります。

ピザ窯で焼く本格的なナポリピザ

そこで本格ナポリピッツアのお店と出合い、その美味しさと製法に衝撃を受けたそう。農業研修の傍らイタリアに出向き、本場のナポリピッツアを食べ歩きます。
「石釜の中で、薪で火を起こしてピザを焼く。そうやって食べるものを作ることが新鮮だったし、火を扱う姿に憧れたのです」と、草柳さんは当時を振り返ります。

ピザを焼くための石窯

帰国後、独学でピザを焼くための石窯作りについて研究。
レンガをひとつひとつ積み上げ、出来上がったら試作を行い、作っては壊してまた作ってを繰り返し、現在お店で使う石窯が出来上がります。

そして、ピザに使う食材にも「自分で見て食べて、家族やスタッフに安心して出せるものをお店でも使用しています」という、草柳さん独自の目利きが光ります。

食のイベントでチーズ職人と出会った店主

2018年に開催された「FOODEX JAPAN2018」での出会い

ピザに使うチーズは、保存料や添加物・着色料を一切使わず、ほとんどの工程を手作業で行うモッツアレラチーズを、イタリアから直輸入しています。以前、食のイベントで出会った、写真のチーズ職人の熱意と伝統、その味に感銘を受けて決めたそう。

魚介類をふんだんに使った手作りピザ

魚介類は、地元小坪漁港で獲れるタコや白身などをなるべく使用。
写真の人気メニュー「地タコガリータ」も、小坪漁港で獲れるタコのみ使用しています。

また、さまざまな農業現場を見てきた経験も手伝い、海外のみならず、全国にも農業や畜産業などを営む知人がたくさんいるそう。イタリア産のプロシュート、長崎県五島列島の塩といった、各地にあるご自身のネットワークから美味しくて安全な食材を取り寄せています。

子どもも夢中になる!『自遊人処』のピザとデザート

それではここで、『自遊人処』で楽しめるピザをご紹介します!

シーフードピザ「地タコガリータ」

地タコガリータ 単品1,760円

地元小坪漁港で水揚げされたタコを使った「地タコガリータ」。しっかりした食感で、噛むたびにタコの旨味がじゅわっと口の中に広がります。タコは小坪産限定にしているので水揚げがない時期はありませんが、楽しみにしているお客さんも多いそう。
添えられた唐辛子オリーブオイルで、大人はピリ辛のアクセントを楽しんでも。

生ハムのピザ「ピッツア・プロシュート」

ピッツア・プロシュート 単品1,980円

「ピッツア・プロシュート」は、イタリアから直輸入したブロックのプロシュートを、お店でスライスしてたっぷり乗せています。しっとりした肉の旨味とほど良い塩気が、香ばしい焼き具合のピザ生地に良く合います。

「イタリアを回ったときに『100gください』というイタリア語を覚えて、肉屋で指さしながらプロシュートを食べまくりました(笑)。このプロシュートは、自信を持ってお出しする一品です」と草柳さん。

逗子のピザ屋・自遊人処のピザランチセット

写真は「ピッツア・しらす(単品1,430円)」「ピッツア・たま(単品1,430円)」をハーフ&ハーフにして、スープとサラダ・ドリンクがついた「ピッツアランチセット(1,353円)」。
「ピッツア・しらす」は小坪港のしらすとブラックオリーブをふんだんに。チーズではなく、サワークリームを使っていて爽やかな味わいです。ブラックオリーブが苦手なお子さんは、オーダー時に相談してくださいね。
「ピッツア・たま」は大胆にカットした玉ねぎにベーコン、自家製トマトソースのシンプルながら、飽きのこない味わい。

ランチタイム(11:30~15:00)のセットメニューの詳細や、ピザの種類は公式WEBサイトで確認ください。

そして、もうひとつのお楽しみが草柳さん手作りのデザート。

デザートは手作りケーキとカフェラテ

「ベイクドチーズケーキ(単品418円)」は、濃厚でありながらクセのない味で、さすがチーズを勉強されてきただけあると唸る一品です。
「カフェラテ(単品440円)」のラテアートも草柳さんの作品。「やってみたい!」と、練習して出来るようになったそうですよ。

店主の手作りプリン

写真の「店長プリン(単品385円)」は、草柳さんが酪農を学んでいた大学時代から作り続けているプリン。牛乳と卵、てんさい糖のみ使用した、シンプルでしっかりとしたコクを感じます。

その日に並んでいるデザートは、ランチセットに330円でつけることも可能。ピザだけでも十分お腹いっぱいになりますが、乳製品のスペシャリスト・草柳さんが作る優しい味わいのデザートもおすすめです!

愛されるには理由がある。『自遊人処』で美味しい体験を

実は、10年ほど前から小坪漁港で漁師の手伝いもしている草柳さん。緊急事態宣言でお店が休業中は、ほぼ毎日漁に出ていたそう。

小坪漁港の漁師でもある店主

現在も、人手が足りないときなどお呼びがかかれば漁に同行したり、収穫の手伝いをしたり。地元漁師さんからの信頼も厚いが故なのでしょう。

また、観光で訪れた人や移住先探しをしていた人が来店した折、草柳さんがこの地の魅力を話したことがきっかけで移住してきた人もいるほどだそう。
「たくさんの人に来てもらって支えてもらってつながりもできて。お客さんにお店を作ってもらっていると思っています。だからこそここをなくしたくないし、これからもお店を続けていきたい」と草柳さんは話します。

ピザ窯で焼く手作りのピザ

2005年のオープンから長年に渡り愛され、地域に根付いてきたお店『自遊人処』。
エプロンを真っ白にしながら生地をこね、石窯の火を見つめて焼き続ける、草柳さんのさまざまな経験と思いが詰まった絶品ピザ。ぜひ、お召し上がりください!

ライター
ライター:jpbanana
家族は夫・息子・犬一匹。東京→逗子生活も10年以上経過。海で泳ぎ、川で魚を探し、緑の中で虫採り。これからも子どもと一緒に楽しい発見をして、たくさんのママとシェアできたら嬉しいな。
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