moana People vol.4~R.DENIMオーナー 安田理奈さん

さまざまな活動をされながら湘南で自分らしく暮らしている方々に、自分を輝かせてくれる活動のお話と、ご自身が感じる湘南の魅力を伺っていく『moanaPeople』。

安田理奈さん

第四回目は湘南で人気のハンドメイド作家であり、ご夫婦で湘南・西湘で人気No.1ハンバーガー『Yasuda Burger』を営み、二児の母でもある、安田理奈さん。 何足ものわらじを履きこなす多忙な毎日、安田家ならではの子育て論についてなど、色々とお話を伺ってきました。

安田理奈さん

安田理奈さん

湘南発のハンドメイドバッグブランド『R.DENIM』オーナー、湘南・西湘で人気No.1と呼び名の高いハンバーガー 『Yasuda Burger』副代表。二人のお子さんのお母さんでもある。

ハンドメイド作家としてのスタート

ーー理奈さんがハンドメイドを始めたきっかけは?

理奈さん:高校卒業から一人目を出産する35歳まで、ずっとアパレルで働いていました。25歳からデザイナーを始め、そこからずっとものづくりをしてきました。チーフデザイナーに なってからは、月の半分くらい海外出張、毎月の展示会と、目まぐるしい日々を送ってい ました。家には寝に帰るだけの毎日でしたが、好きなことを楽しみながら全力でやっていたので、全然苦ではなかったです。
出産を機にデザイナーを辞めて、忙しい毎日から突然生活が一変しました。ワンオペ育児で専業主婦。社会に溶け込んでいない感じがあって、孤独でした。知らず知らず、フラストレーションも溜まっていたと思います。ある日、子どもの入園グッズを作るためにミシンに触れた時、「やっぱり、ものづくりって楽しい!私はこれがやりたかったんだ」と、眠っていた製作意欲がむくむくと呼び起こされました。

R.DENIM

ーー『R.DENIM』立ち上げの経緯をお聞かせください。

理奈さん:お客さんとして行っていた『大磯市』で、普通の主婦やママさんが気軽にハンドメイドを楽しみながら出店しているのを見て、子どもが小さいのでフルタイムでアパレルには戻れないけれど、これなら私にもできるかも!と思いました。
デニムファッションが好きだったのもあり、デニム素材を使ったバッグのブランド『R.DENIM』を2014年に立ち上げました。
私の原点でありホームグラウンドと言える『大磯市』が初出店でしたが、ありがたいことに初めてにしてはバッグが売れて、益々ものづくりが楽しくなりました。当時は昼間に仕事もしていて、母業をこなしつつ合間時間に製作をして、三足のわらじを履いていました。でも、またものづくりができる楽しさと、アパレル時代の忙しさを思えば、全然 大変だとは思いませんでした。

R.DENIM
R.DENIM

ーー理奈さんにとってハンドメイドとはどのようなものですか?

理奈さん:孤独な専業主婦だった私が、ハンドメイドを通してまた社会と触れ合うことができました。母になっても自己表現できる、大切な場所になっています。
ハンドメイドがご縁で、様々なジャンルの素敵な方々と出会い、自分の世界も広がっていく今の生活は、現役 デザイナー時代よりもっと刺激的かもしれないです。今の自分をクリエイターだなんて恥 ずかしくて言えないけれど、1つ1つ気持ちを込めて大切に製作しています。

家業である、こだわりのハンバーガー『Yasuda Burger』

安田さん一家

ーーそのうち、旦那様が営んでいた『Yasuda Burger』にも関わり始めたのですよね?

理奈さん:初めはお手伝いという感じでした。当時はまだ昼の仕事もやっていたので、母業、夜中にバッグ製作、週末はハンバーガーの出店と、四足のわらじ生活でした(笑)。好きな事だからこそ睡眠不足でも、三足のわらじでも四足のわらじでも履けるかなと思います (笑)

夫とは、何でも言い合え、同じ感覚で頑張れて、とにかく価値観や波長が合うのです。彼が信念を持ってやっていて、もっと大きくしていきたいと思っているところに、すごく共感して。いつの間にか、ハンバーガー屋が家業になっていました(笑)。

アパレルの時もそうでしたが、大変ですが最初から何かを作り上げていく過程が好きです。何かを大きくしていく楽しさは、手ごたえも感じられるし、たまらないですよね。失敗しても、売れない理由は何だろう、どうしたらもっと知ってもらえるか、どうしたら効率よく販売できるか、など現状に満足せずディスカッションを重ねます。
お互い熱くてストイックな性格なので、時には喧嘩しながら(笑)。そうして、『Yasuda Burger』をどんどん発展させていきました。

Yasuda Burger
Yasuda Burger

ーー『Yasuda Burger』といえば、メディアにも数多く取り上げられていますし、そのおいしさで子どもから大人まで人気のある、湘南を代表するハンバーガーですよね。

理奈さん:メディア的に、絵力(エヂカラ)がありますよね。夫の友人のグラフィックデザイナーにペイントして頂いたキッチンカーで販売しています。ハンバーガー屋なのに、スタッフ全員全身真っ黒で同じ格好をしていて。お客さまに、お店に食べに来たように感じて欲しいと思っていますので、その統一感が説得力あるし、チーム感も出ると思っています。
子どももみんな真っ黒(笑)。だから、良くも悪くも目立つと思います。

安田さん一家
安田さん一家

ーークールでファッショナブルでありながら、ハンバーガーもこだわりがあってとても おいしくて、そこを両立されているのが、すごいと思いました。

理奈さん:チャラチャラとファッションに走っているだけの若い奴ら、と見られる事もあります。でも、ひと口食べたらうまい!って、皆さん見方が変わりますね。
「若い奴らが一生懸命頑張っているから、取り上げたらどうか」と、新聞社に電話してくれた年配のお客さまもいました。

Yasuda Burger

ーー筆者も初めて『Yasuda Burger』のハンバーガーを食べた時は、衝撃的でした。
ジューシーなお肉のうま味が、口いっぱいにふぅわり広がって。まるで、ステーキを食べているようでした。そして、バンズがまたおいしい!いい意味で、今までのハンバーガーの常識を覆されました。

理奈さん:バンズもパティも一切の妥協無く、夫が日々味の研究を重ねています。お肉も時間をかけてちょうど良いサイズに手で切って、手でこねています。最高の状態のハンバーガーを食べて頂きたいので、焼き置きをせず一枚一枚焼き立てをお出ししています。
お客様が手にした瞬間の感動、ボリューム、ビジュアルなどを意識して、見ても楽しくて食べても おいしい、まるでお店に食べに来たように“食事として楽しめるハンバーガー”を提供するのが、こだわりです。並んで頂いて申し訳ないけれど、出来上がるまでの過程もショーを見ているように楽しんで欲しいと思っています。みんなでお揃いのユニフォームを着ているのも、目で楽しんで頂くことの一環でもあります。

すべてにおいて、夫のこだわりが詰まっている『Yasuda Burger』です

困難をも楽しさに変える、ポジティブマインド

次男妊娠中の頃

ーー理奈さんは次男くんを妊娠中に、大きなお腹でキッチンカーに入っていたそうで すが、大変ではなかったですか?

理奈さん:大変じゃないと言えば嘘になりますが、好きな事、やりたい事をやっているから、その状況を楽しんでいました。実は産む6日前まで、大きなお腹でハンバーガーを焼いていました。下手したら、鉄板の上に産むのではないかって(笑)。

そして産後30日で生まれて間もない次男を連れて、仕事に復帰しました。おんぶしながら、オーダーを取ってハンバーガーを焼いていたら、いい意味で昭和な子育てですね!と言われました(笑)。

ーー理奈さんの、そのいつも前向きで、他人から見たら大変!と思うような事も楽しんでしまえるところ、ほんとうに素敵です。
そのポジティブマインドが安田家のパワーの源のように思えます。そして安田家は、ご家族の結束が固いですよね。

理奈さん:夫婦一丸となってというのはあると思うのですが、うちは家族一丸となって、4人で懸命にやっています。長男も毎週末黙って出店に付いてきてくれて、一日中次男の面倒を見てくれて、頼りにしていますし、ほんとうに感謝しています。
初めに連れて行っていた頃は小1だったのですが、キッチンカーの中で一日中泣いていました。それが、いつの間にか自ら友達を作りに行ったり、勝手に遊んだりできるようになっていました。こんなところでグジグジしていても楽しくない、楽しむためにどうしたらいいのか?
親は忙しいから、今日一日何しよう?と自分で考えるようになって、社交性も出てきました。 今は、会場に着いたらもういないです。終わりまでいないし、終わってからもいない時もある(笑)。
だから、学校以外の色々なところに、いっぱい友達がいる子どもになりました。長男は少しデリケートな性格だったのですが、とてもたくましくなりましたし、この過酷な環境に置いて、良かったと思っています。

安田家独自の子育て法

ーー安田家流の“ザ・昭和”な子育て法ですね。

理奈さん::家で大事に育てるのもいいのかもしれませんが、うちはこの手荒いけど、”ザ・昭和”な子育てがいいなと思っています。過酷な環境かもしれないですが、子どもたちに良い影響を与えてくれていますし、この環境や経験でたくましくなってくれたらいいなぁと思っています。
色んな人がいて、いろんな年齢層がいて、学校以外の子どももたくさんいて。
大人にたくさん会うからキチンと挨拶をすることを覚えたり、礼儀や上下関係も学んでいると思います。一日中朝から晩まで、家族でずっと一緒にいる期間って普通はそんなに無いと思いますし、ましてや親が汗水流して働いているところを子どもが見る機会もなかなかないと思うので。
大きくなった時にこの経験を思い出して、何かを感じてくれたらなぁと思っています。次男も生後30日から知らない人にいっぱい抱っこされて遊んでもらっていたので、人見知りしている暇もなかったです(笑)。いつもニコニコしていて、皆さんに可愛がられて。次男に会いに来てくださるお客さまもたくさんいらっしゃるんです。

ーー湘南での子育てはいかがですか?

理奈さん:人と自然との距離が近いですよね。そのぶん、視野が広がると思います。都会のビルとビルの狭間では、感覚も視野も狭くなってしまいそうです。
海と山に囲まれて、どろんこになって。人様に迷惑かけなければ、喧嘩とか怪我とかもいっぱいして。
私も若い時は東京に憧れましたし都内で働いたり住んでいたからこそ、それを経て子育てするなら絶対湘南がいいなと思いました。

少し田舎で、自然が豊富で、少しおしゃれ感も あって、そのバランスが絶妙ですよね、湘南は。
住んでいる人も、気持ちに余裕がありますよね。時間軸も都会と違うと思う。
成長していく過程は、自然と共存しつつのびのびと育てた方が絶対いいと思います。大人になってから、都会や海外を知ってどんどん経験を積んでいけばいいと思います。

安田さん一家

ーー湘南で、家族で訪れるのにおすすめの場所はありますか?

理奈さん:毎週末、どこかしらの海沿いで開催している、マルシェやイベントですね。
会場が公園だったり海が近いところが多いので、マルシェに行って遊んで何か食べて、その帰りに公園や海でも遊べて。八百屋さんが出店していて新鮮な地どれ野菜を売っていたり、おいしいパン屋さんが出店していたり。
『大磯市』だったら新鮮な魚も売っていますので、スーパーに行く代わりに買い物も楽しめる。ママの買い物欲も満たせて、おいしい物も食べれて、子どもも楽しく遊べて、ワンちゃんのお散歩もできて。
毎週、私たちも出店しながらマルシェを楽しんでいます。毎回、新しい発見があったり、色々な人との素晴らしい出会いもあります。マルシェだと、その一か所で全てが経験できて、家族全員が楽しめると思います。

安田さん一家

ーー今後の夢や展望は?

理奈さん:今後は、実店舗も持てたらいいなぁと考えています。出店も辞めるつもりはないので、今よりもっともっと忙しくなるかもしれませんが、夫婦ともに暇だとダメなタイプなので (笑)。
サラリーマンをした方が安定した収入や生活があるかもしれないけれど、不安定でもダイレクトにお客様の反応を感じられて、嬉しかったり悲しかったり刺激的で楽しい毎日に幸せを感じています。何より好きな事でお金を頂けるこの生活が、私たち夫婦にはやりがい があって大切な居場所になっています。
足を運んで来て下さるお客様あっての、私たちの生活。目にとめて頂けること、気にかけて頂けること、お手伝いしてくれるスタッフや家族、応援してくれる方々、全てに感謝し ながら、日々生活したいと思っています。息子たち二人も今の環境や経験から何かを感じて、将来何でもいいので自分たちの好きなことを仕事にして欲しいなと思います。
好きな事だったら、三足のわらじでも四足のわらじでも履いて頑張れると思っていますので(笑)。嫌々仕事をするのではなくて、大変でも好きなことを頑張れれば、きっと成功できると思っています。

※毎月第3日曜日 大磯市(おおいそいち)に、「R・DENIM」「YasudaBurger」どちらも出店しています。
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ライター

ライター:aya_peco
大学時代から女性誌ライターを始め、様々な雑誌で執筆活動を経験。持ち前の好奇心と行動力で、スタイリングやファッションショーなどにも携わる。その後、アパレルのプレスを経て、結婚を機に大好きな湘南に移住。海と自然と可愛いものをこのよなく愛し、スローライフを満喫する日々を送る。

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