藤沢市北部の宮原エリア、寒川町のほど近くにある『井出トマト農園』。1930年から現在まで、約90年もの間トマトの栽培を続ける、歴史ある農園です。
『井出トマト農園』で生産しているトマトは10品種以上!大玉から中玉、ミニトマトや房どりトマトといった生食用トマトから、ケチャップやジュースなどのオリジナル加工品もあります。
とくにおすすめしたいのが、毎年11月下旬から翌年7月上旬まで開催される「トマト狩り」。子どもと一緒にトマトハウスの中で16品種のトマトを収穫体験できて、しかもその場で食べ放題で楽しめます。
そこで、筆者親子が実際に「トマト狩り」を体験した様子をリポートしつつ、『井出トマト農園』の美味しいトマトと各種商品をご紹介します!
温暖な環境と清涼な伏流水で育った、安全で美味しいトマト
『井出トマト農園』は、藤沢市北部に約6,000坪の敷地面積を持つトマト農園です。
ここ湘南でも特に平地が広がる藤沢市は、晴天が多く日射量が比較的多いので、トマト栽培に適した気候なのだそう。また、丹沢山系の清涼な伏流水を井戸水として汲み上げて使用しています。
農薬の使用も極力控えながらも虫などがつかない工夫をし、衛生的なハウスで苗から収穫まで一貫生産。安全で新鮮、栄養たっぷりのトマトを育てています。
また、生食で美味しく食べられる時期=完熟まで待ってから収穫するのが『井出トマト農園』のスタイル。トマト本来の甘みと酸味のバランスが取れた、旨味たっぷりのトマトが味わえます。
そんな『井出トマト農園』で生産しているトマトは、「桃太郎」といった大玉トマトから、黄色や緑といったカラフルなミニトマトまで10種類以上。季節によって、その時々の旬のトマトを一年中楽しめます。
農園内にある直売所には、さまざまな種類の取れ立て新鮮なトマトに加えて、トマトケチャップやトマトジュースなどの加工品も並びます。取材時も、ひっきりなしにお客さんが商品を求めて来店していました。
16品種のトマトが食べ放題の「トマト狩り」を体験!
毎年11月下旬から翌年7月上旬の期間、『井出トマト農園』のトマトハウスでは「トマト狩り」が楽しめます。60分間の時間制で16品種のトマトをその場で食べられて、収穫したトマトはお土産として購入することもできます。
息子と一緒に体験してきた「トマト狩り」、その模様をご紹介します!
直売所にて受付を済ませ、スタッフの方の案内に従い、手指の消毒を済ませてトマトハウスに入ります。
まずは栽培されているトマトの品種と場所など、トマト狩り全般の説明があります。
そして、食べ頃のトマトの見分け方と取り方を、実際のトマトで教えてもらいます。
完熟の食べ頃トマトの見分け方は、なんといっても色の濃さ。同じ房でも、色が濃いものを選ぶといいそう。
もうひとつのポイントが、ヘタが90度近く、直角に曲がっていることも食べ頃のサイン。
トマトを手のひらで包み込み、ヘタの曲がった部分を反対方向に優しく折るようにすると、ぽきっと簡単に収穫できます。
息子も、ハサミで切って収穫するとイメージしていたので「こんな簡単に、しかも手で取れるんだ!」と大喜び。
これなら、小さいお子さんでも安心して収穫できますね。
農薬も極力使用していない、そのまま食べても安心なトマトなので、ヘタを外してパクリ!「甘―い!」と歓声を上げていました。
ちなみに、外したヘタはそのまま通路に捨ててOK。ただし、食べかけのトマトはハウスの入口に設置されているバケツに捨てるのがルールです。
写真は、薄緑色のミニトマト「サングリーン」という品種。完熟になるほど深い黄緑色になっていくそう。もちろん、緑色でも甘い味わいです!
写真は、ピンポン玉サイズの中玉トマト「フルティカ」。ジューシーながら、果肉の歯ごたえもしっかりあり、食べ応えのあるトマトでした。
そして、日本で栽培しているのは『井出トマト農園』だけという、オランダ生まれの「ハニードロップ」。キャンディーサイズの丸玉ミニトマトで、甘いながらもすっきりした味わいが口の中に広がります。甘味と酸味、食感のバランスがとれていて、トマトが苦手な子どもでも「ハニードロップ」なら食べられるという声も多いそう。
収穫したトマトは「大玉」「中玉」「ミニ」のサイズごとに袋に入れて、量り売りで持ち帰りも可能です。
「ハニードロップ」が一番気に入った息子は、「お父さんのお土産にする!」と張り切って収穫していました。
大玉サイズの「桃太郎」は、その場で食べるには大きかったので持ち帰り用に収穫。
トマト狩りで収穫したトマトの持ち帰り料金は、直売所で販売されているトマトより割安な価格設定だそう。自宅でも味わうなら、トマト狩りの時に収穫しておくことをおすすめします!
収穫する楽しみと、16品種のトマトが食べ放題の「トマト狩り」。甘さや酸味、皮と果肉の弾力など、品種ごとにそれぞれ違いがありました。息子とその違いを話したり、「完熟はどれかな?」と探したり、お気に入りをお土産用に収穫したり。思い出に残る、楽しい時間を過ごすことができました。
ハウスだから雨天でも安心。ハウス内は車いすでも通れる通路の幅なので、ベビーカーでも入場できます。ただし、とくに夏は暑いので帽子やタオル、飲み物を忘れずに!
井出トマト農園 トマト狩り情報
期間 | 毎年11月下旬~翌年7月上旬 ※今作は、2022年11月19日(土)~2023年7月9日(日)。ただし、2022年12月26日(月)〜2023年1月6日(金)はトマト狩りお休み。 |
時間 | 10:00~15:00の60分間 (最終受付14:00) |
料金 | 大人(高校生以上) 1,300円 子ども(小中学生) 600円 幼児(4歳以上) 400円、3歳以下無料 持ち帰り料金(100gあたり) 大玉トマト80円前後、中玉トマト120円前後、ミニトマト180円前後 ※持ち帰り料金は目安で、時期により変動します。 |
予約方法 | 【WEB予約】公式WEBサイトの「予約カレンダー」よりご予約ください ※当日は朝10:00まで予約できます。以降は電話で予約ください。 【電話予約】0466-65-0719にてご予約ください (9:00~16:30) |
取れ立てトマトから加工品まで並ぶ直売所もチェック!
トマト狩りに訪れたなら、農園内にある直売所もチェックしておきましょう。
農園で収穫された、さまざまな品種の旬のトマトがずらりと並びます。なかには、トマト狩りにはない品種もありますよ。
また、直売所で注目なのが農園で収穫されたトマトを使った、オリジナルの各種加工品。保存料や化学調味料は使わず、素材を生かした丁寧な調理法で作られています。
写真は、井出社長がご自分の娘さんに食べさせたいと開発した「桃太郎トマトケチャップ」。農園で収穫した完熟桃太郎トマトを6時間煮詰め、塩とりんご酢、一味唐辛子のみで味付けし、さらに1カ月熟成させています。
ナポリタンやオムライス、野菜炒めの味付けにもおすすめで、オムレツやハンバーグなどのソースとしても活用できます。
クリームチーズやヨーグルトとの相性抜群の「桃太郎トマトジャム」は、まさにトマトのデザートといった味わい。ベテランの職人が、大鍋で焦がすことなく丁寧に煮詰めて作っています。
最盛期に収穫したフレッシュなミニトマト「キャロルクイーン」「アイコ」「ピッコラルージュ」の3品種をブレンドした「高濃度ミニトマトジュース」。原材料はトマトのみとは思えないほど、甘くて濃厚なジュースです。
「桃太郎トマトケチャップ」をたっぷり使い、老舗食品メーカーさんと共同開発した「湘南トマトカレー(150g / 535円)」「湘南トマトハヤシ(150g / 535円)」もあります。
筆者も自宅でカレーを試してみましたが、辛さも控えめで「美味しい!」と家族にも好評でした♪
『井出トマト農園』で美味しいトマトをたっぷり楽しもう!
取れ立て新鮮トマトをトマト狩りや直売所で楽しめて、さらに美味しいトマトを贅沢に使った加工品も豊富な『井出トマト農園』。
農園の公式ブログには、トマトや加工品を使ったオリジナルレシピやトマトの保存方法など、トマトに関する情報が満載です。
また、オンラインショップではトマトや加工品の取り寄せもできて、各種詰め合わせセットをギフトとして贈ることもできます。
写真の「青空満点セット」は、「桃太郎トマトケチャップ」2本と大玉トマト2.3kg分、ミディトマト「フルティカ」300g×1袋、ミニトマト「キャロルクイーン」200g×1袋と、充実の内容。のしやメッセージカードを添えることもできますよ。
『井出トマト農園』のさまざまな品種の美味しいトマトたち。そのスペシャルな味わいを、トマト狩りでもご自宅でも、ぜひご堪能ください!
井出トマト農園
住所 |
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〒252-0826 神奈川県藤沢市宮原2420 [Googleマップ] |
アクセス |
【電車】JR相模線倉見駅より徒歩27分、タクシー6分※乗車待ちがありません。乗車の20~30分前に配車を依頼してください。(神奈中タクシー 0570-077-030) JR相模線寒川駅より神奈中バス「海老名駅東口ゆき(海73)」乗車、バス停「湘南ユニテック前」下車徒歩8分 【車】圏央道 寒川北ICより5分 |
電話 |
0466-65-0719 |
営業時間 |
9:00~16:30(直売所営業時間) |
定休日 |
年末年始のみ |
駐車場 |
有り(10台) |
WEBサイト |
https://www.idetomato.com/ |
SNS |
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家族は夫・息子・犬一匹。東京→逗子生活も10年以上経過。海で泳ぎ、川で魚を探し、緑の中で虫採り。これからも子どもと一緒に楽しい発見をして、たくさんのママとシェアできたら嬉しいな。