江ノ電由比ヶ浜駅から徒歩4分、若宮大路と長谷寺を結ぶ由比ガ浜大通り沿いにある『Delicatessen 鎌倉 Mimosa(デリカテッセン 鎌倉 ミモザ)』。
白い外壁に、緑の看板と赤い扉が目印のお店です。
2021年5月、通りを挟んだ向かいに移転オープンした店内には、子どもも食べやすくて家族で楽しめる洋風総菜や肉料理が並びます。
シェフが丁寧に作る料理は、お店のレストランスペースでイートインも可能。
テイクアウトに訪れる地元の人から、ランチを楽しむ観光客などでいつも賑わっています。
メニューは、定番料理から旬の食材を使った季節限定のものなど充実のラインナップ。お祝いやホームパーティーなど、目的に合わせたオードブルも提供しています。
「お客さまの“美味しい”のため、ご希望・ご要望に合わせた料理を提案したい」というシェフが作る、優しい味わいの料理の数々をご紹介します!
夫婦二人三脚で。店名の由来にも素敵なエピソード!
『Delicatessen 鎌倉 Mimosa(デリカテッセン 鎌倉 ミモザ)』は、オーナーシェフの片桐さんと奥さまが、ご夫婦で切り盛りされています。
中学1年生長男と小学5年生次男、年中の長女と、3人のお子さんのパパ&ママでもあります。
シェフの片桐さんは、観光地で有名な長野県の野沢温泉村出身。ご実家はスキー場に併設された宿とレストランで、高校時代にレストランを手伝っていた経験が飲食業を選んだ原点と言います。上京して進学した大学卒業後も、都内のイタリアンやフレンチなどさまざまなレストランで修業を積み重ねます。
長男が小学校入学時に、当時の住まいの埼玉県から環境の良さに惹かれて湘南に移住。元々独立志望があった片桐さんは、ここ湘南で物件探しを始めます。
たまたま奥さまが見つけたこの地は、地域の人も観光客も程よく行き交う、ご自身が馴染みある故郷の観光地の雰囲気によく似ていたそう。
地元の人が利用しやすいデリカテッセン、さらにゆっくり食事ができるレストランも併設した、現在のスタイルのお店を2018年3月8日にオープンしました。
店名の『ミモザ』の由来は、「オープン日の3月8日は『国際女性デー』。イタリアでは『ミモザの日』と呼ばれていて、日頃の感謝の気持ちを込めて男性が女性にミモザの花をプレゼントするのだとか。何よりも妻が好きな花だったので、『ミモザ』という店名がぴったりかなと…」と、少し照れ臭そうに片桐さんは話します。
そんな『ミモザ』の店内は、入口を入ってすぐにショーケースがあり、常時20種類程度のデリが並びます。
こちらは店内奥のレストランスペース。ランチやお茶はもちろん、ディナーも楽しめます。
キッズチェアの用意もあるので、ご希望の場合はリクエストしてくださいね。
『ミモザ』を代表する人気デリや、豊富な肉料理をチェック!
「優しい料理」がテーマと言う片桐さん。どの料理も子どもからお年寄りまで誰もが安心して食べられる優しい味わいが『ミモザ』の特長です。
「そのために味を薄くするというわけではなく、素材の良さや旨味を生かすための味つけはしっかり行います」と話します。
『ミモザ』一番人気の「ベーコンポテトサラダ」は、ジャガイモの食感と味わいをしっかり出すため、極力マヨネーズの使用を減らしているそう。そして味の幅を広げるため、クミンやコリアンダーといった香辛料を使っていて独特なアクセントに。
子どもに人気の一品で、わが家の息子も「こんなポテサラ初めて!」と虜になっていました。
料理に使う野菜は三浦の農家から仕入れたり、片桐さんが出勤途中に鎌倉の農家から直接購入したりしているそう。
写真の「季節野菜のピクルス」はとてもまろやかな酸味で、野菜そのものの美味しさをダイレクトに感じられます。ピクルスの酸っぱさが苦手な筆者でも、美味しく食べることができました。
通常はミートソースを使うラザニアも、牛肉の赤ワイン煮込みを使うのが『ミモザ』風。
赤ワインでじっくり煮込んだ牛肉を細かくほぐしてソース状にしたものと、三浦や鎌倉野菜をクリームやバターと絡めながら交互に重ねて焼き上げた贅沢な一品。お肉の旨味と野菜の甘みを感じられて、こちらも大人気なのだそう。
また『ミモザ』のデリの中でも特長的なのが、バラエティ豊かな肉料理の数々。
通常120~200度で焼くところ、『ミモザ』では80~85度で時間をかけてじっくり火を入れていく、超低温のローストポーク。そうすることで肉が縮むことなく、旨味も水分も閉じ込めることができるため、仕上がりは驚くほど柔らかくてジューシー!
自宅で食べるときは、アルミホイルに包んでオーブントースターで3~4分加熱。肉の脂が柔らかくなるのが食べごろのサインです。
写真左の「レバーペースト(680円 / 1パック)」、右の「パテ・ド・カンパーニュ(700円 / 1パック)」といった、お酒に合うメニューも多数。とても濃厚なので、赤ワインとの相性もばっちりです!
夕飯にとリクエストが多い「とりのからあげ」は、毎日夕方ごろ店頭に並びます。自家製ダレに漬け込んでカラリと揚げた鶏肉は、外側はサクサクで中はとってもジューシー。1個単位で購入できるので、夕飯のおかずにちょこっとプラスもいいですね。
日々の食卓から特別な日も。用途に合わせてテイクアウト
『ミモザ』のデリは、量り売りや1パックずつでの単品販売はもちろん、盛り合わせやお弁当での購入も可能です。
何にするか迷ったときにおすすめなのが、選べる「前菜4種セット」。新鮮な野菜を使った栄養満点の前菜は、夕飯の副菜に重宝します。「前菜3種+お肉1種(1,450円)」もありますよ。
写真は「イベリコ豚のローストポーク」「リブロースのローストビーフ」「パテ・ド・カンパーニュ」をセットにしたもの。『ミモザ』自慢の肉料理を、いろいろ試してみたい方におすすめです。
お弁当は一種類で、週替わりのメイン+おまかせ前菜4種+ごはん+香の物。
写真のメインは「とりもも肉のバロティーヌ」で、広げた鶏モモ肉に筍とにんじん、きのこ、トマトソースとチーズを巻いてロール状にし、オーブンで焼き上げたもの。
ごはんは、片桐さんの出身地でもある長野県野沢温泉村産のコシヒカリで、ご実家で自家製米されたものを使用しています。
また、片桐さんがとくに力を入れているのがオードブル。
「シチュエーションや目的、予算に応じた内容でお作りするので、どんなに些細なことでもリクエストを聞かせてほしい」と言います。
たとえば、「子ども会用ならからあげやポテトを多めに」「赤ワインやスパークリングに合うもの」「会社の集まりだから一人分ずつ分けてほしい」など、シーンに合わせた盛り合わせを提案・対応してくれるそう。
「事前予約してもらえるとあらかじめ好みのものを用意できますが、その時にあるもので良ければ当日でも状況に応じて対応します」と片桐さん。
また、5,400円以上の注文で配達も可能(時間・場所は要相談)なので、お友だち親子で集まってのランチ会などに嬉しいサービスですね。
レストランスペースで美味しい料理をゆっくり堪能!
ショーケースに並ぶデリを提供しているレストランスペース。ランチタイムに息子とお邪魔してきました!
筆者がお願いしたのは、通常8種のデリと季節のスープ、パン、サラダをワンプレートにした「デリランチ」。
この日のデリは、「サーモンのカルパチョ」「パテ・ド・カンパーニュ」「ドライトマトとオリーブのコンフィ」「サバと美桜鶏の自家製スモーク」「砂肝のコンフィ」「マッシュルームのアヒージョ」「ナスとズッキーニのアンチョビマリネ」「ブランタード(たらとじゃがいものクリーム煮込み)」「白身魚のエスカベッシュ」「季節野菜のピクルス」「三浦野菜のラタトゥユ」「ベーコンポテトサラダ」と12種類!
「いつも種類を多めにしたり、種類がないときは量を多めにしたりして、ついサービスしちゃいます」と笑う片桐さん。どのデリも優しい味わいで食べやすく、ボリュームはあれど野菜もたっぷりのせいかお腹にもたれません。
季節のスープは夏バージョンの「鎌倉・三浦産トマトの冷製ポタージュ」、パンは自家製のフォカッチャです。
息子はハンバーグにデリ2種、サラダ、スープ、パンがセットになった「お子さまプレート」を。
ハンバーグはしっかりした肉肉しさを感じながら、肉汁の旨味がつまったソースも口の中に広がります。「三浦野菜とグレイビーソースのハンバーグ」として、テイクアウトも可能(750円 / 1個)です。
デリは「ベーコンポテトサラダ」と「三浦野菜のラタトゥユ」で、その日のショーケースから子どもに人気なデリをセレクトしているそう。子どものアレルギーや苦手なものなどは、シェフにご相談くださいね。
また「デリランチ」同様、「鎌倉・三浦産トマトの冷製ポタージュ」と自家製フォカッチャ付き。「美味し~い!」と、すごい勢いで完食していました!
ほかにも、「ローストビーフ(2,145円)」、「美桜鶏のグリル(1,606円)」、「特製ラザニア(1,705円)」がメインのランチコースが。いずれも前菜3種とスープ、サラダ、パン(ライスに変更可)付きです。
また、各種ソフトドリンクもありますが、クラフトビールやワインなどの大人に嬉しい料理に合うアルコールメニューも豊富。
おまかせ前菜2種+ビールorクラフトビールorオーガニックワイン(赤・白)から一杯選べる「ちょい飲みセット(1,100円)」も好評です。
「美味しい」が一番。優しい気持ちがこもった料理をご家族で
コミュニケーションを大切にしているという片桐さん。
「デリカテッセンのスタイルにしたのも、お客様との触れ合いや接点を持ちたかったから。“美味しかった”と何度もリピートしてくださる方もいらして、とても嬉しいし励みにもなります」と話します。
そして、お店を続ける原動力を聞いたところ、「お客様の“美味しい”顔はもちろんですが、帰宅して子どもたちの顔を見るのが何よりの瞬間です。頑張ろうって思えます」との回答。
奥さまやお子さんたちへの優しい愛情もまた、「優しい料理」がテーマという理由のひとつなのかもしれません。
そんな優しいシェフ・片桐さんが丁寧に作る美味しくて「優しい料理」の数々。食卓で、レストランで、ぜひご家族で楽しんでくださいね!
Delicatessen 鎌倉 Mimosa(ミモザ)
住所 |
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〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷1-1-14 [Googleマップ] |
アクセス |
江ノ電由比ヶ浜駅から徒歩4分 |
電話 |
0467-37-5136 |
営業時間 |
火~土曜日11:00~21:00 L.O. 日曜日11:00~16:00 L.O ※ランチは11:00~15:00 |
定休日 |
月曜日 |
WEBサイト |
https://foodplace.jp/0308mimosa/ |
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家族は夫・息子・犬一匹。東京→逗子生活も10年以上経過。海で泳ぎ、川で魚を探し、緑の中で虫採り。これからも子どもと一緒に楽しい発見をして、たくさんのママとシェアできたら嬉しいな。