『鎌倉学び舎』は、日本の伝統文化が学べる学童施設

歴史ある街並みと海。そして緑がとても豊かな街、鎌倉。その中でもひときわ緑深い閑静な住宅地、鎌倉山にある学童保育施設が今回ご紹介する『鎌倉学び舎』。ここは子ども達がものづくりや、華道、書道、日本舞踊など日本の伝統文化を学びながら、それぞれの放課後時間をクリエイティブに満喫していると評判の学童施設です。

鎌倉の学童・鎌倉学び舎

鎌倉山校は京急バス「若松」バス停から徒歩2分

『鎌倉学び舎』は鎌倉山校と北鎌倉校の2校あり、この日は鎌倉山校におじゃましてきました。「市内で最も自然に近い学童かも」と思いながら、鎌倉山の細い坂道を登り詰めた先に、やっと見つけた素敵な古民家で、まさに知る人ぞ知る学童と言った趣に、ドアを開ける前からワクワクしていました。

自らの力で人生を切り拓いていける子を育てたい

子どもたちが到着すると「おかえりなさい」と優しい笑顔で迎え入れているのは、ご主人の潮見雅利先生と共に『鎌倉学び舎』を主宰する大滝世津子先生。

鎌倉の学童・鎌倉学び舎主催の大滝先生

お二人がここを開校したのは9年前。世津子先生は、ここを開校する以前は、鎌倉女子大学で幼稚園、保育園、小学校の先生を養成する学科で専任講師をしていたそう。

「私は仕事柄、児童館や学童を視察する機会が度々あり、以前から学童という施設に可能性を感じていましたが、いざ自分の子ども達を学童に通わせるとなると、当時は公立の学童しかなく、積極的に行かせたいと思える施設に出合えませんでした。だったら自分でその場所をつくってみようと思い立ったのが開校のきっかけでした」と語る世津子先生。

世津子先生が思い描いた、放課後に子どもたちが集う場所。それが自らの力で人生を切り拓き、生き抜いていける人を育てる、今の『鎌倉学び舎』なのです。

鎌倉の学童・鎌倉学び舎に通う小学生

「これからこの子たちが大人になっていく世界は、不確実で流動性の高い社会になっていくと思うのです。そういう世の中で生き抜いていける子ども達を育てていくことを目標にしています」。

ものづくりを通じて、子どもの発想力を育てる

ここに通う子ども達の楽しい放課後は、それぞれの学校や地域の学童にお迎えに来てくれる『鎌倉学び舎』の車に乗って、スクールに到着してからが始まりです。

まずはおやつで腹ごなし。この日はマカロニパスタ。うどんやそうめんなどもおやつの人気メニューだそうで、すべて手づくりのものを提供しているそうです。「毎日おいしいよ!」と、子ども達が口々にコメントをくれました!

手作りおやつを食べる鎌倉学び舎の小学生

おやつが終わると、みんなそれぞれの時間に。多くの子ども達が自主的に素材がたくさん置いてある場所に行き、何かをつくりはじめました。

こんな小さな兜を一人でさっさとつくる子もいれば、

折り紙遊びを楽しむ鎌倉学び舎の小学生

先生に教わりながら、飛行機づくりに挑戦する子も。

もの作り遊びを主軸にした学童時間

「お預かりの時間は、ものづくりを主軸にしています。子どもの自主性を大切にしたいので、毎日の課題とかは特に設けていません。みんなつくりたいものを、自由につくっています。私たちは作業をしている子どもの様子を良く観察し、一人一人の良いところを見つけ、アドバイスが必要なときには寄り添い、褒めて伸ばすようにしています」と世津子先生。

子ども達は、何かをつくって自分の感じることを表現していくことで、徐々に自分自身を表現できるようになるのだそうです。

また世津子先生は、子ども達に「ありのままが素敵なんだよ」と伝えるようにしているそうです。「そのままの姿を受け止め褒めてあげる事で、もっといろいろなことに挑戦したくなるようですし、やる気が高まって、発想力も豊かになってきます。これってとても良いスパイラルなんですよね」と、嬉しそうに微笑む世津子先生。

学童に通う小学生の子どもと先生

学年や性別も関係なく、みんな名前で呼び合い、じゃれて遊ぶ子ども達の笑顔を見ながら、先生のお話をうかがっていると、ここは子どもにとってただ単に楽しい場所と言うだけでなく、安心できる場所なのだろう。ここに通うと、自然と子ども達の自己肯定感が高まっていきそうだな、と思えてきます。

日本の伝統文化が学べる、お稽古が充実

お子さんを学童に通わせていると、平日に習い事に通わせられないので、せっかくの週末が子どものお稽古で忙しくなってしまうというワーママも多いのでは?『鎌倉学び舎』ならば、オプションで学童の時間に習い事ができるのも魅力。日本舞踊や華道など、日本の伝統文化のお稽古を中心に、様々な学びのプログラムがあります。

学童の習い事・日本舞踊クラスのレッスンを受ける小学生

「英語や探究学習などのお勉強系のお稽古もありますが、華道、茶道、書道、日本舞踊、三味線と日本の伝統文化を学ぶお稽古が充実しています。これらを通じて、日本人としての礼儀作法や物事への取り組み方といった、『人とものを大切にする心』を学ぶことができます。特に鎌倉彫のクラスは、鎌倉ならではのお稽古ですね」と世津子先生。

学童の習い事・鎌倉彫クラスのレッスンを受ける小学生

それにしても、なぜ学童で日本の伝統文化のお稽古だったのでしょうか?

「私は大人になってからはじめて短歌や墨彩画を習い、日本の伝統文化のお稽古を通じて、とても心が豊かになることができ、その素晴らしさを改めて感じることができました。せっかく鎌倉で生まれ育ったのだから、これを子どもの頃から体験していれば、もっと自分の視野が広がっていたかもしれない、このことを次の世代の子ども達に伝えていきたいと思いました。自分の国の文化を理解していれば、それが海外に出たときに、自分のアンデンティティにもなりますからね」と語る世津子先生。

学童の習い事・華道クラスのレッスンを受ける小学生

グローバル化している社会だからこそ、これからの日本を担う子ども達には、自分の国の文化を理解し、その素晴らしさを自分なりの解釈で世界に伝えていって欲しいものです。そのきっかけとして習う日本の伝統文化のお稽古は、今の子どもたちにとって、英語を習うのと同じぐらい、必要なものかもしれませんね。

自分の家と同じくらい、安心できる居場所

『鎌倉学び舎』はものづくりと日本の伝統文化のお稽古を通じて、子どもの想像力を刺激し、発想力豊かな、自らの力で人生を切り拓き、生き抜いていける人を育てる学童。今回取材にお伺いし、改めて我が子の放課後の過ごし方を見直さなくては、と思ったものです(笑)。放課後の時間って、意外と長いんですよね。

鎌倉の学童・鎌倉学び舎で放課後を楽しむ小学生男子

「子どもが学童で過ごす時間は、おっしゃる通りとても長いので、私たちはここでみんなが過ごす時間を幸せなものにできるように、日々考えています。そのためにはまず、安心してもらえる場所にできるよう、スタッフみんな自分の子どものように、愛情を持って接しています。自分の家以外にも、自分を大切にしてくれる人がいる、安心できる場所があると思ってもらえたら嬉しいです。また、子育てのちょっとした悩みなども、気軽にご相談ください。子育て中のお母さん達の伴走者になれたらいいなと、思っています」と、二児の母で教育学の専門家である世津子先生。そんなお話を聞いていると、ますますここにお子さまを通わせてみたくなりませんか?

鎌倉の学童・鎌倉学び舎で室内で遊ぶ小学生

『鎌倉学び舎』は週に2回から5回までの月契約のほか、半日5時間までのスポット利用もでき、お預かりは平日の19:00まで。17:45と18:45に当校発の送り便があります。お稽古のみ、習う事も可能です。詳細はホームページでご確認ください。

お稽古体験会開催!

『鎌倉学び舎』は鎌倉山校にて10月14日(土)、15日(日)の2日間、お稽古体験会を開催します。体験会の詳細は『鎌倉学び舎』公式LINEからご確認ください。
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鎌倉の学童・鎌倉学び舎公式LINEのQRコード

ライター

ライター:zion_mama
東京の某ラジオ局の広報職を経て、雑誌やフリーペーパーのライターに。鎌倉在住。音楽と美味しいごはんが大好き。子育て中のママ目線で、湘南の遊び方を提案していきます。

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