寒川町『mamana.house』は、赤ちゃん食堂発祥の助産院。産後ケアがもっと気軽に、身近に!

ぐっすり寝たい…。ゆっくりご飯が食べたい…。誰かと話がしたい…。
子どもを産むまでは当たり前だったことが、なかなか叶えられない産後の生活。
我が子はとてもかわいい、でもちょっと疲れちゃった…。
そんなママさんにぜひ知っていただきたい施設が、神奈川県寒川町にあります。

助産院・ママナハウス

ピンク色の外観が目印

JR相模線 倉見駅から徒歩5分の場所にある助産院『mamana.house(ママナハウス)』は、分娩を扱わない子育て支援に特化した助産院。母乳ケアや助産師相談をはじめ、自治体の規定に基づいた産後デイサービスなどを行っています。

助産院・ママナハウス代表

『mamana.house』代表 菊地愛美さん

『ママナハウス』代表の菊地愛美さんは助産師さん。「ママが元気になれば、子どもやパパも元気になって家庭も明るくなる」という思いから、活動されています。

ママナハウスの産後ケア

金額が高そう…。特別な人しか受けられないのでは?
産後ケアと聞くとそんな印象があるかもしれません。しかし、『ママナハウス』では誰もが気軽に参加できる産後ケアを実施。全国に先駆け「赤ちゃん食堂」を始めたのも『ママナハウス』です。
今回は菊地さんに『ママナハウス』にかける思いや、具体的な活動についてお伺いしてきました。


「人との出会いに救われた」その経験が、原動力に

複雑な家庭環境で育ったという菊地さん。助産師になるまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。菊地さんは高校を中退し、夜の世界へ。人と話すことができない、ご飯も食べられない、眠れない…。そんな負のループが続く中、生きていくことが辛いと思った時期もあったそうです。

助産師・菊池さんのエピソードイメージ

深い孤独の闇にいた菊地さんは、ある日運命を変える人たちと出会います。この出会いは、菊地さんがネガティブな生活から抜け出すきっかけに。
「落ちるとこまで落ちたから、死んだつもりでもう一度チャレンジしてみよう」
何をやりたいかと考えたとき、一番に思い浮かんだのが助産師という仕事。多感な中学生の頃に見た助産師さんがお産を取り上げるシーンが、頭の片隅にずっとあったそうです。
そして猛勉強の末、大学入学資格検定を取得。19歳の時、慶應義塾大学看護医療学部に入学を果たします。

赤ちゃんに授乳をする産後ママ

第一子出産時の菊地さん

大学在学中に今のご主人との間の第一子を妊娠し、10代で子育てをしつつ大学を卒業。卒業後は病院勤務をされていたそうですが、やがて新型コロナウィルスの感染拡大という一大事が起こります。人と関わることができないという未曽有の事態。2021年に寒川と茅ヶ崎地区で4歳以下の子どもを持つ約1,200世帯にアンケートをしたところ、孤独の中で子育てをしているママさんが多いという現実が浮き彫りになりました。

助産院・ママナハウスの立上げスタッフ

『ママナハウス』立ち上げ時のメンバー

コロナ禍に孤立して鬱々とするママたちの姿を見て、自身が10代の頃に感じた孤独感、孤立感とリンクしたという菊地さん。
「孤独から救われたのは、やっぱり人だった」
ご自身の経験は、地域全体で子育てを支援する拠点を作りたいという原動力に。コロナ禍真っただ中の2022年4月、寒川町で唯一の助産院として『ママナハウス』をオープンしました。

「mamana食堂」は、ママたちの心をケアする場

『ママナハウス』では、火曜、水曜、木曜日の10:00から13:30まで「mamamana食堂」を開催しています。「食堂と名打っていますが、日中の親子のデイケアだと思っています」と菊地さん。「mamana食堂」ではただ食事をするだけではなく、赤ちゃん同士のふれあいやママ同士で交流ができます。

赤ちゃんを抱っこする助産院・ママナハウスのスタッフ

先輩ママや菊地さんなど専門職者などに、いろいろな相談ができるのも大きな特長。育児で悩んだり迷った時、ついスマホで調べがちですが、助産師さんなどの専門家に直接相談ができることは、特に新米ママにとって心強いのではないでしょうか。

助産院・ママナハウスのキッズスペース

「ゆっくり食事がしたい」というママの望みを叶えるべく、お昼時にはスタッフの方による見守り保育も。託児があるママカフェはあまりないので、とてもありがたい!食堂スペースの隣には、おもちゃや絵本がたくさんあるスペースが。こちらで子どもを遊ばせながら、食事をとることもできます。

助産院・ママナハウスの食事

食事は湘南のお野菜をたっぷり使った家庭料理。家にある調味料で作れるレシピなので、おうちで実際に作ってみるママも多いそう。これは、マンネリ化した夕飯の献立に役立ちます。使用する野菜は食材宅配会社「ヨシケイ」さんが、今まで破棄していた余剰食材で期限内のものを提供。フードロス削減にも貢献しています。また、近所の農家さんから野菜が届くこともあるそうですよ。

mamana食堂料金

湘南お野菜たっぷりmamanaごはん 2,000円 (フリースペース利用料500円+フリードリンク付き)
お子様ランチ(小学低学年以下) 500円
離乳食(初期・中期・後期から選択)400円

赤ちゃん食堂「ままな」は、食と育児の駆け込み寺

今でこそ日本各地に広がりつつある、赤ちゃん食堂。実は赤ちゃん食堂「ままな」は、日本で初めての赤ちゃん食堂でした。

赤ちゃん食堂で談笑する産後ママたち

「産後鬱や虐待のリスクは、誰もが持っている。それを予防するには、食べたいとか寝たい、人と話したいといった欲求を満たしてあげることで、そのリスクを防ぐことができるのでは」
前出の茅ヶ崎や寒川で行ったアンケート結果から菊地さんが感じたことは、産後ケアのニーズはみんなが持っているということ。誰でも気軽に利用ができる産後ケアの必要性を痛感したそうです。

ママナハウスの赤ちゃん食堂メニュー

そこで生まれたのが、赤ちゃん食堂「ままな」。こちらは、妊婦さんや離乳食までの赤ちゃん連れのご家族が対象。大人は400円、2歳~小学生は200円、2歳未満で離乳食を対象とする赤ちゃんは0円(離乳食も無料)で利用することができます。この金額ならママは罪悪感なく、気軽に利用できますね。

離乳食を食べる赤ちゃん

赤ちゃん食堂「ままな」は月に2回の開催(不定期)。時間と料理のボリュームは「mamana食堂」より少しコンパクトになりますが、ほぼ内容は同じ。離乳食は無料で提供されるので、手ぶらでお出かけができます。

赤ちゃん食堂のイベント・野菜の収穫体験

他にもマタニティ服やベビー服、ベビー用品のリユース会や野菜を提供してくれる農家さんで野菜の収穫体験も開催。「赤ちゃん食堂 ままな」は人気があるので、ご予約はお早めに!開催日は公式Instagramをご覧ください。

赤ちゃん食堂「ままな」料金

大人 400円
2歳~小学生 100円
乳児(2歳未満。離乳食完了までの食事を必要とするお子さま)無料

地域でできる子育て支援を、これからも

『ママナハウス』のミッションは、地域コミュニティの力で子育て支援をすること。その考えに賛同した地域の企業やお店が、『ママナハウス』の活動をサポートしています。

キッズカットの子育て支援サービス

例えば寒川中央公園隣の美容室「DH4」さんは、キッズカット無料チケットを提供。このチケットは、子育てを応援したいという方々からの寄付で賄われています。また、「ラメール洋菓子店」さんでは、1歳を迎えるお子さんにホールケーキ(4号)をプレゼント。これらのサービスは、『ママナハウス』の利用で受けることができます。

ママナハウスの子育て支援サービス

他にも、子育てを応援したいという企業やお店からのサービスがいっぱい!“孤育て”になりがちな最近の子育てですが、『ママナハウス』で地域の人々と繋がることができます。


『mamana.house』には、いろんな引き出しがある

今回ご紹介したメニューの他にも、寒川町・藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市の産後ケア事業の規定に基づいた産後ケアをはじめ、母乳ケアやおっぱい相談も行っています。

子育てママをマッサージするママナハウス代表の菊池さん

「育児疲れリセットケア」や「鍼灸・整体コース」、「アロマオイルドレナージ」など、ママのためのボディケアメニューも!他にも、地域のイベントやワークショップと『ママナハウス』には、引き出しがいっぱいあります。集団が嫌なら個別で、個別が嫌ならオンラインでも相談が可能。「自分に合う引き出しを、引っ張り出してくれたら」と菊地さんは願います。

ワークショップやイベント情報は『mamana.house』公式Instagramをご覧下さい。
公式Instagram @mamana.house

子育てママと談笑するママナハウス代表の菊池さん

「ゆっくりママになろう、ゆっくり子育てしよう。頑張りすぎないで、時には人に甘えて」同じママだからこそ、分かってもらえる安心感が『ママナハウス』にはあります。誰かに話を聞いてもらいたい、子育てが辛い…。そんな時は『ママナハウス』を、ぜひ思い出してくださいね。

湘南の子育て支援施設・ママ同士が交流できる場






ライター:honobono
夫の転勤であこがれの地、湘南へ。茅ヶ崎在住。湘南の太陽をいっぱい浴びて、美白とは縁遠い生活を満喫中。2023年に保育士資格を取得。湘南で子育てを楽しむヒントを、お母さん目線で提案していきます。
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