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JR平塚駅西口の北出口より徒歩5分、プラザロードに面したパティスリー&カフェ『Domine joie(ドミネジョワ)』。
地元平塚市出身、パティシエであり日本料理人でもある石田時光さんが、2020年9月にオープンしたお店です。
ケーキや焼き菓子など各種スイーツのテイクアウトはもちろん、イートインできるカフェ席も完備。開放的な店内で、ゆったりティータイムを過ごすこともできます。
『ドミネジョワ』の商品の特長は、地元の食材をなるべく使った地産地消のスイーツなこと。そしてグルテンフリーな商品を始め、全体的に体に負担をかけない優しい調理法であること。そこには、パティシエ石田さんの思いと挑戦がぎゅっと詰まっています。
子育て世代への嬉しいサービスや優しい気配りも感じられる、『ドミネジョワ』の魅力をご紹介します!
お菓子づくりに日本料理、オープンまでのさまざまな経験
今回お話を伺った、『Domine joie(ドミネジョワ)』パティシエの石田時光さん。
お店にも程近い、平塚市にあるお寺「教善寺」がご実家の石田さん。
「幼い頃に観たテレビ番組『料理の鉄人』で、審査員が『おいしゅうございます』とにっこりする姿を見て、料理ってすごい!自分も料理人になりたい!と思いました」と話す石田さん。
まずはその食材作りを学ぶため、長野県にある信州大学農学部に進学します。
「実際に農作物を育てる経験を通して農家の人たちの大変さを、身をもって実感しました。そうやって大切に育てたものは価値があるものと伝えたい、僕の料理の原点です」と話します。
大学卒業後は、長野県伊那市にあるお菓子屋さんで6年間、菓子作りの基礎から焼き菓子責任者になるまで勤めます。その後「日本料理がやりたくて」と、京都にある板前割烹で4年間修業します。
そして石田さんの知人とオーナーのご縁から、鎌倉山にある日本料理店「鎌倉山倶楽部」のカフェ部門「ティーサロン鎌倉山倶楽部」の店長兼シェフとしてオープンを任されることに。当初はカフェメニューのみだったところ、お客さんからの要望でランチも出すようになったそうです。
「ティーサロン鎌倉山倶楽部」閉店を機に、「いつか独立して、地元平塚にお店を持ちたい」という夢を叶えるべく、『Domine joie(ドミネジョワ)』をオープンしました。
店名の「Domine(ドミネ)」は「一望する、見渡す」、「joie(ジョワ)」は「喜び」。「喜びを一望する」という想いを込めたそうです。
平塚を始め、地元の多様な食材を生かした地産地消スイーツ
石田さんが『ドミネジョワ』のスイーツ作りで大切にしているのが、地元生産者の顔が見える食材をなるべく使用する、いわゆる地産地消であること。
同じ平塚市内にある「片倉牧場」のジャージー乳、平塚産湘南いちごは「ベリコの不思議の苺園」をメインに、ほかにも「すぎやまいちご園」「南里農園」のものを(夏は長野県産のいちごを使用)、卵は二宮町の「コッコパラダイス」の自然飼いの有精卵などを使用しています。
「食材は、それぞれ自分で仕入れに出向いています。場所も顔も分かる生産者さんが作っているものを大切にしたいんです。またお店で使うことで、お客さんにも知ってもらえる。とくに子どもたちにも近くに頑張っている生産者さんがいることを伝えて、皆で応援していきたいです」と石田さんは話します。
日本料理のエッセンスが効いた、優しい味わいのスイーツ
「日本料理などの和食は、満足感がありながらも胃にもたれないですよね。お菓子もそのようなイメージで、食べ過ぎたと思わないような配合や調理法を心がけています」と石田さん。
そんな「体に優しいお菓子を」という石田さんのこだわりが詰まった、代表的なスイーツメニューをご紹介します!
まずは王道!ショートケーキ。12~5月の春いちごは平塚産の湘南いちご、6~11月の夏いちごは長野県伊那市の信州大学後輩の農園から仕入れていて、通年国産いちごを使用しています。取材時は、夏いちごの「真心いちご」を使用したショートケーキでした。
そして、ショートケーキやロールケーキに使用する生クリームは、動物性と植物性の乳脂肪のもの3種類をオリジナルでブレンド。動物性のみだと重たくなりがちな生クリームも、総脂肪分は他のお菓子屋さんと変わらずでも驚くほどさっぱりとした口当たりです。
また、生クリームを使用するケーキのスポンジ生地は、どの商品もあえてバター不使用。植物油であるキャノーラ油を使用していて軽い仕上がりです。
先述の「真心いちごのショートケーキ」も満足感はありながらもあっさりとした食後感で、小さな子どもから高齢者まで、幅広い世代で楽しめるショートケーキです。
「初恋のメイヤーレモンタルト」は、長野県上伊那郡で極力農薬を使わずに育てた、生でも皮ごと食べられるメイヤーレモンを使用。甘酸っぱさの中にほんのり苦みもあり、大人向けの上品な味わいのタルトです。
オーガニックフェアトレードチョコレートを使用したチョコクリームを、ふんわりとしたチョコレートスポンジでロール。スポンジとクリームの間に散りばめられたパリパリ食感のチョコレートがアクセントで、子どもに人気の一品です。
「湘南ジャージープリン」は、平塚市「片倉牧場」の搾りたてジャージー乳と、二宮町「コッコパラダイス」の自然飼い有精卵を使用したプリン。
石田さんが「ティーサロン鎌倉山倶楽部」時代に考案し、2018年には「おいしいギフト大賞」総合部門の準大賞も受賞した「鎌倉山ぷりん」のレシピがベースで、さらに地産地消の素材を使用。濃厚でコクがありつつも、後味すっきりの優しい味わいです。
ほかにもいちご味や足柄抹茶味もあり、6個セット(2,580円)などで、お土産にもオンラインギフトでも人気です。
品評会で特A評価を得た、平塚を中心とした神奈川県内産のお米「はるみ」の米粉を使用した「はるみロール」は、グルテンフリーのロールケーキです。
ショートケーキと同じ、3種のクリームをブレンドした生クリームを使用。軽い食感のスポンジと上品な生クリームの味わいがベストマッチです。
8センチのハーフサイズ(900円)、16センチ(1,780円)もあります。
ほかにも、シュークリームの「有精卵とジャージー乳のシュークリ(350円)」、グルテンフリーのチーズケーキ「はるみのチーズ(500円)」などの定番商品から、季節の果物を使用したタルトなど、さまざまなケーキがショーケースに並びます。
焼き菓子やパンも並び、カフェでのイートインもOK
長野のお菓子屋さん時代は、焼き菓子責任者として勤めていた石田さん。『ドミネジョワ』でも各種焼き菓子が豊富に並びます。
サブレやリーフパイ、フィナンシェなどの定番焼き菓子は、単品での販売に加えて、詰め合わせなどのギフト商品も。写真右下の「ART OF TEA」というシリーズの各種ティーバッグはすべてオーガニック。焼き菓子とティーバッグで、手土産としてもぴったりです。
チョコチップ入りのフィナンシェ生地に、チョコレートを流し込んだフランスの伝統菓子「ティグレ」をアレンジした「湘南塩ティグレ『SolTigre』(270円)」。ほのかな塩味とハチミツ風味のアーモンド生地には、平塚市と秦野市の山間で採集された「芹澤養蜂」のハチミツを使用しています。
5個入り(1,530円)、10個入り(2,920円)もあります。
「はるみっこ」は、湘南素材で作られたグルテンフリーのマドレーヌ。平塚が中心の神奈川県内産「はるみ」の米粉、二宮町「コッコパラダイス」の有精卵、平塚市「片倉牧場」のジャージー乳と「芹澤養蜂」のハチミツを使用しています。
5個入り(1,550円)、10個入り(2,980円)もあります。
また、「クロワッサン(230円)」「パンオショコラ(250円)」など、石田さんが焼くパンもあります。
写真奥の中央「鶏肉のキッシュ~京あわせ味噌仕立て~(590円)」は、まぐろと利尻昆布のだしがしっかり効いた、和風のキッシュ。日本料理人としての石田さんの経験が光る、優しくて滋味深い味わいです。
店内にはイートインできるカフェスペースもあります。コーヒーや紅茶などのドリンクに加えて、店内に並ぶスイーツやパンなどもイートイン可能。ケーキやプリン+ドリンクで50円引きなどの、各種セット割引もあります。また、毎年4~11月ごろはかき氷の提供も。
かき氷メニューの詳細はこちら
そして、子連れに優しいポイントも見逃せません。店内はベビーカーで入店可能で、そのまま席に着けるのはもちろん、キッズチェアも完備。
トイレ前にはおむつ替え台と紙おむつ用のゴミ袋もあり、トイレには補助便座の用意も。2人の乳幼児を持つ石田さんの、パパとしての優しい気配りが随所に感じられます。
子どものバースデーケーキ割引や、季節のホールケーキも
『ドミネジョワ』一番人気のホールケーキ「生クリームと苺のデコレーションケーキ」には、子育て支援の一環として1~6歳の誕生日割引があります。
たとえば写真の5号(15センチ)サイズの通常料金は、夏いちご4,000円、春いちご3,700円。
3号(9センチ)~8号(24センチ)までのサイズがあり、その通常料金が1歳の誕生日だと60%OFF、以降は2歳50%、3歳40%、4歳30%、5歳20%、6歳10%それぞれOFFになります。
割引料金など詳しい情報は、公式WEBサイトで確認ください。
クリスマスやひな祭り、こどもの日など、イベントごとのデコレーションケーキもご用意。最新情報はSNSをチェックくださいね。
ほかにも、イラストケーキのオーダーもできるそう。価格はイラストの難易度によって変わるそうなので、ご希望の方は気軽に石田さんにご相談ください。
また、各種ホールケーキはグルテンフリーなどのカスタマイズも可能。
「小麦粉を米粉に」「生クリームを豆乳入りクリームに」「スポンジをパン生地で卵不使用に」などの対応があり、こちらも要望をお伝えくださいね(各500円~の有料オプションで、誕生日割引は適用外)。
体に優しい地産地消スイーツで、家族で笑顔に!
なるべく地元の食材を使用したお菓子を作る石田さん。
「もう少しスタッフの人数も増やせるようになったら、『ティーサロン鎌倉山倶楽部』時代のようなランチも提供したいです」と話します。
そして、現在は夏の期間、長野県から取り寄せている夏いちご。ここ平塚で、いつか自分が生産したい!という将来の夢もあるそうです。
「いちご農園があって、地産地消の食材を使った食事やスイーツも楽しめるレストランもある。そんな地元食材のテーマパークのような場所ができたらいいなと。そうやって平塚の農業を盛り上げて、子どもたちにも見せたいです」
『ドミネジョワ』のスイーツには、そんな石田さんの地元農業への思いも込められています。
体に優しくて満足感もしっかり味わえる地産地消スイーツと、子連れに嬉しいサービスや気配り。パティスリー&カフェ『ドミネジョワ』で、ぜひ体験してみてください。
Domine joie(ドミネジョワ)
住所 |
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〒254-0042 神奈川県平塚市明石町26-6中央ビル1F [Googleマップ] |
アクセス |
JR平塚駅より徒歩5分 |
電話 |
0463-67-1896 |
営業時間 |
10:00~18:00(カフェのラストオーダーは17:00) |
定休日 |
水曜日、第1・3・5火曜日 |
駐車場 |
有り(1台)、提携駐車場有(店舗東隣コインパーキング) |
WEBサイト |
https://www.domine-joie.com/ |
SNS |
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家族は夫・息子・犬一匹。東京→逗子生活も10年以上経過。海で泳ぎ、川で魚を探し、緑の中で虫採り。これからも子どもと一緒に楽しい発見をして、たくさんのママとシェアできたら嬉しいな。